女子ゴルフ・後藤未有　ミレニアム世代4人目のツアー初優勝へ、自身2度目の首位発進

＜住友生命東海C第1日＞14番、セカンドショットを放つ後藤未有（撮影・井垣　忠夫）
Photo By スポニチ

　女子ゴルフの住友生命レディース東海クラシック（賞金総額1億円、優勝賞金1800万円）は16日、愛知県美浜町の新南愛知CC美浜C（6502ヤード、パー72）で開幕し、第1ラウンドを行った。

　ミレニアム世代4人目のツアー初優勝を目指す後藤未有（21＝やまやコミュニケーションズ）がツアーでの自己ベストを1打更新する7バーディー、ノーボギーの65で回り、7アンダーで7月のニッポンハム・レディースに続く自身2度目の首位スタートを切った。

　「まあ、いっかあ、みたいな精神状態でやったら良かったです。焦りもなく淡々とできました」

　残り114ヤードの第2打をPWでピン手前2メートルにつけた2番パー4（371ヤード）を皮切りに4連続を含む7バーディー。14番パー4（383ヤード）では2メートルのパーパットを沈めるなど好調なパットでピンチもしのいだ。

　プロ2シーズン目の今季は5度トップ10入りするなどポイントランキング34位と好調。初のシード獲得（50位以内）へあと一歩のところまで迫っている。順調なシーズンを送っている心の余裕が初日のスタートダッシュにつながった。

　今季の目標は最終戦のLPGAツアー選手権リコー杯（11月24～27日、宮崎・宮崎CC）に出場すること。
　出場条件は（1）今季の国内ツアー優勝者（2）今季の米ツアー優勝者で日本女子プロゴルフ協会の会員（3）11月8日時点の世界ランキング上位50位までの日本女子プロゴルフ協会の会員（4）11月20日時点の国内ポイントランキング上位者。出場人数の上限は40人と規定されている。

　既に家族を含む地元福岡の関係者は宿泊予約などの準備を始めているという。

　「優勝するか、上位で終わるか。今週はすごく大事だと思ってます」

　36ホールに短縮された昨年同様、台風14号の影響により最終日（18日）の競技実施は流動的。そうした状況も頭に入れながら「できるだけ貯金をつくりたい」と開幕前夜に練った作戦通りのスタートダッシュを決めた。2020年8月のNEC軽井沢72では最終日を首位で迎える貴重な経験も積んだ。念願のツアー初優勝へここで一気の逃げ切りを図る。