ワタガシ 日本勢初V王手、前週大敗の難敵に雪辱 渡辺「思い切ってやった」

[ 2022年9月4日 05:15 ]

バドミントン ジャパン・オープン第5日 ( 2022年9月3日    大阪市・丸善インテックアリーナ大阪 )

混合ダブルス準決勝 中国のペアと対戦する渡辺(左)、東野組
Photo By 共同

 各種目の準決勝が行われ、混合ダブルス東京五輪銅メダルの渡辺勇大(25)、東野有紗(26)組(BIPROGY)が同銀の鄭思維、黄雅瓊組(中国)を2―1で撃破し、同種目で日本勢初の優勝へ王手をかけた。シングルスでは女子で世界選手権2連覇の山口茜(25=再春館製薬所)と男子の西本拳太(28=ジェイテクト)が決勝に進んだ。

 号泣のち笑顔。大阪のコートには、感情を爆発させる“ワタガシ”がいた。8月28日の世界選手権決勝で大敗した難敵から、わずか6日後のリベンジ。前回対戦から東野のレシーブが改善。渡辺のショットが決まる好循環となった。前回悔し涙を流した東野は「今日は楽にレシーブしようという気持ちでできた」と留飲を下げ、渡辺も「思い切ってやった」と話した。

 ワタガシは世界ランク3位で、中国ペアは2位。順位は1つ違うだけだが、過去2勝11敗と大きく負け越し、これが5戦ぶりの白星。地力の差も感じているだけに、自分たちの実力を過信していない。「まだまだ差がある。また挑戦したい」と渡辺。襟を正して、決勝に向かう。

 《世界3位撃破の西本、初決勝へ》世界ランキング21位の西本が、大物食いを連発した。同3位のアントンセンを2週連続で撃破。「高まりは最高潮。今日はその勝利を喜び、明日に準備したい」と語った。今大会は世界トップ10の格上3人を打ち破り、ワールドツアーで2番目に格付けの高いスーパー750の大会で自身初の決勝へ。粘り強いラリーで4戦とも1時間超の消耗戦となっているが、「最後の一試合なので、ぶっつぶれてもいいくらいでやりたい」と闘志を高めた。

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2022年9月4日のニュース