卓球のパリ五輪代表選考方法は変わらず 選手には「惑わされないで」と説明、今後はIOCと協議か

[ 2022年9月4日 16:12 ]

卓球・全農CUP TOP32最終日 ( 2022年9月4日    アクシオン福岡 )

 日本卓球協会の宮崎義仁専務理事は4日、24年パリ五輪における代表選手の選出方法に関して、福岡で開催中の全農カップ・トップ32で報道陣の取材に応じた。

 24年パリ五輪代表の出場資格に関して、国際卓球連盟(ITTF)に質問状を送っていることを8月に明かしていた。昨年9月に同協会は、国内選考会などによる独自の国内ランクで選ぶ方針を暫定的に発表。一方、7月11日にITTFが発表した予選方式では、団体に出る男女の各16チームに自動的にシングルス2枠が割り当てられ、シングルスは24年6月18日に発表される世界ランクの上位選手個人が出場権を獲得すると明記された。

 質問状などを送り、既に相手側から口頭で「日本協会の選考基準で問題ない」と伝えられているものの、文書などでの正式回答が届いていなかった。その状況は現在も変わっていない中、ITTFのラウル・カリン専務理事から最近になって返事があったという。

 「ラウルさんとは毎日連絡を取っていて“約束通り、なぜ(正式なものを)出してくれないんですか?”と連絡を取っていたら、先日に“私からはもう答えません”という返事が来た。“IOC(国際オリンピック委員会)にはちゃんと伝えているので、IOCからの返事を待ってほしい”という返事が来た。今度からは、私たちはJOC(日本オリンピック委員会)を通じてIOCに確認していきます」

 代表選考の関する捉え方は現在も変わっておらず、それを今大会の開会式でも改めて選手たちに説明したという。

 「(選出方法を)ITTFは“上位2位が望ましい”と出しているけど、(24年)2月の世界選手権のメンバーに入って枠を獲得した人間から2名出す方が、日本としては望ましい。そこは変わることはない。1月の全日本が終わったら代表を発表し、その代表で団体の枠を獲得しにいく。獲得したら、その中から上位2名を出すことに変わりはない。“どちらか分からない”という報道があるがITTFは“上位2名を出せ”とは言っていない。“世界ランク(上位)1、2位が望ましい”と言っている。望ましいだけで、選ぶのは各NF(国内競技連盟)ですよと。選手には開会式で“悩まなくていい。ITTFは国が選んで良いと言っているから、選び方に変わりはない。惑わされないで”と選手には伝えました」

 早ければ週明けにも、今後の対応についてJOCと話し合うという。

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2022年9月4日のニュース