フェンシング世界女王の江村美咲が貫禄の2連覇!次週は日本選手権「全力での真剣勝負を楽しむ」

[ 2022年9月4日 18:53 ]

フェンシングのProud Numazu Cupで2年連続優勝を飾った江村美咲
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 フェンシングのProud NUMAZU CUPサーブルランキングマッチ最終日は4日、沼津市のプラサヴェルデ多目的ホールで行われ、女子シニアの部に世界女王の江村美咲(立飛ホールディングス)が出場。貫禄の2年連続の優勝を飾り、次週の日本選手権(8日開幕、駒沢オリンピック公園総合運動場体育館)へ弾みをつけた。

 江村は決勝トーナメント2回戦から登場。江村は大島愛実(埼玉栄高)との初戦では序盤にリードを許し、さらに足をつりそうになるなど苦しんだが、3―6から7連続ポイントで逆転し、15―10で勝利。3回戦、準決勝もやや精彩を欠いた。ところが、世界選手権団体銅メンバーの小林かなえ(三重クラブ)と対戦した準決勝ではギアを上げ、2―1から11連続ポイントを奪うなど圧倒。15―5で小林を退けると、決勝でも高嶋理紗(オリエンタル酵母工業)に15―5で完勝した。

 「休み明けてフィジカル合宿をしてフェンシングの練習を始めて1週間ぐらいので、体力的に最初はキツかったけど、逆に後半になるにつれ、慣れてきて動けるようになった。相手のレベルが上がるにつれて気が引き締まる思いもありました」

 7月にエジプト・カイロで行われた世界選手権で日本の女子個人として史上初となる金メダルに輝き、団体でも銅メダルを獲得した。帰国後はあいさつ回りに追われたが、大阪への家族旅行でリフレッシュ。8月19~26日には長野で合宿を行い、そこからフェンシングの練習を再開。現状は「距離感や試合勘を取り戻している最中」。左足の甲に痛みがあり、今大会の出場を見送ることも検討するなど、本調子ではなかったが、世界女王としての凱旋試合というプレッシャーもはね返した。

 試運転を上々の結果で終え、次週は日本選手権に臨む。江村は「結果は常に金メダルを目指したいけど、やることは変わらず、チャレンジャーで精神で全力での真剣勝負を楽しんで、その結果が優勝だったらいいなと思います」と静かに闘志を燃やしていた。

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