英莉花 雪辱Vへ3位、ドラマ「オールドルーキー」見て「まだ選手でやりたい、だから頑張ろうって」

[ 2022年9月4日 05:30 ]

女子ゴルフツアー ゴルフ5レディース第2日 ( 2022年9月3日    千葉 ゴルフ5カントリーオークビレッヂ=6465ヤード、パー72 )

6番、バーディーを決め7番へ向かう原英莉花(撮影・会津 智海)
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 首位と4打差で出た原英莉花(23=NIPPON EXPRESSホールディングス)が5バーディー、2ボギーの69にまとめ、通算8アンダーの3位と好位置を維持した。トップを2打差で追い、逆転での今季初優勝を目指す。勝みなみ(24=明治安田生命)が71で回り、通算10アンダーで単独首位をキープ。前年覇者の吉田優利(22=エプソン)が64をマークし、32位から通算9アンダーの2位に浮上した。

 砲台グリーンが待ち受ける16番パー5。原は第3打をグリーン左手前に外した。カップが左手前に切られている難易度の高いロケーション。だが、頭の中にイメージが湧いた。「凄く集中して打ちました」。第4打。昨年から取り組んできた、ハンドレートに構え、上げるロブショットでバーディー。カップに入る音が聞こえると、ホッとしたような笑みを浮かべた。

 「16番はご褒美をもらった気がして、凄くうれしかった。今年習得した、(フェースで球を)包み込むようなイメージのロブショット。これまで入ったことはなかったので良かったです」

 前週のニトリ・レディースでは第3日まで首位を走りながら、最終日に76を叩いて7位に終わり、悔し涙を流した。翌日はジムに向かい「ガンガン走った」と約3時間汗を流した。練習後の夕方には友人とディズニーリゾートに向かうも、雨が降ってきたためとんぼ返り。「ただの電車旅に…」と笑ったが、いい気分転換になった。

 7月から8月にかけては3戦連続の予選落ちを喫した。落ち込むこともあったが、元サッカー日本代表のセカンドキャリアを描くテレビドラマ「オールドルーキー」を見て、感じた。「自分の選手の終わりを考えたことがなかった。でもまだ選手でやりたい、だから頑張ろうって」。結果が出ないもどかしさも、惜敗の悔しさも、前に進むエネルギーに変えようとしている。

 「追いかける立場なので、誰よりもたくさんバーディーを取らないと。気負わず、自分のやることに集中してプレーしたい」と原。今度こそ、昨年11月以来の今季初優勝をつかむべく、トップを2打差で追う。

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2022年9月4日のニュース