岩田が2位浮上 “社会の窓”全開プレーからチャック閉めて「イライラが止まりました」

[ 2022年9月4日 05:25 ]

男子ゴルフツアー フジサンケイ・クラシック第3日 ( 2022年9月3日    山梨県 富士桜CC=7541ヤード、パー71 )

3番、ティーショットを放つ岩田寛(撮影・西尾 大助)
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 14年大会覇者の岩田寛(41=フリー)が1イーグル、5バーディー、3ボギーの67で回り、通算9アンダーで首位と2打差の2位に浮上した。前半はボギーが先行したが、後半5つ伸ばす猛チャージで2週ぶり今季2勝目を射程に捉えた。19年大会覇者の朴相賢(39=韓国)が通算11アンダーで首位に立った。

 その瞬間、岩田は穴に入りたくなった。前半で1つスコアを落とし、イライラも頂点に達した10番だ。「寛、チャック開いてるよ」。キャディーの言葉に耳を疑った。股間を確認すると全開。「ライン読みの時とか、ぱっくりだったと思いますよ。本当、恥ずかしかった」。思い出すだけで赤面した。

 だが、何が奏功するか分からない。直後の11、12番で連続バーディー。15番でイーグル。16番では残り15ヤードを58度でチップインバーディー。「修正点?チャックを閉めただけです。あんなに怒ってたのにチャックが開いてるんですよ。それでイライラが止まりました」。気が付けば猛チャージしていた。

 この日は早朝5時半にゴルフ場に向かい、前日の日没サスペンデッドで未消化の3ホールをプレー後、洋定食で朝食を済ませ、第3ラウンドに臨んだ。“社会の窓”が全開だとは全く気付かずに。14年には初優勝を飾った思い出の大会で通算5勝目へ。首位とは2打差。「チャックは閉めていきたいと思います」と笑わせた。

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2022年9月4日のニュース