馬淵優佳 7年ぶり日本一に返り咲き 夫の瀬戸と「一緒にパリ五輪に出たい気持ちはある」

[ 2022年8月7日 14:19 ]

飛び込み日本選手権最終日 ( 2022年8月7日    日環アリーナ栃木 )

<飛び込み日本選手権最終日>女子1メートル板飛び込み決勝、優勝した馬淵優佳(撮影・小海途 良幹)
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 昨年12月に約4年4カ月ぶりに現役復帰した馬淵優佳(27=ミキハウス)が非五輪種目の女子1メートル板飛び込みに出場し、242・90点で優勝した。日本選手権での優勝は前回出場した15年大会の1メートル板飛び込み以来7年ぶり。復帰から9カ月で日本一に返り咲き「9カ月間やってきたことは間違いじゃなかった。ほっとした気持ちもありつつ、肩に力が入りすぎる悪い癖が出たので、悔しい気持ちの方が大きい」と振り返った。

 今大会は3種目に出場し、3メートル板飛び込みで4位、榎本遼香(25=栃木県スポーツ協会)とペアを組むシンクロ板飛び込みで2位と健闘。目標に掲げる24年パリ五輪出場には個人かシンクロの3メートル板飛び込みで結果を出す必要があり「次は3メートルで活躍したい。まだまだなおすところはあるので伸びしろはある」と視線を上げた。

 17年5月に競泳男子日本代表の瀬戸大也(28=TEAM DAIYA)と結婚し、同年8月のユニバーシアードを最後に一度は引退。昨年9月に東京五輪代表の榎本から「一緒にやりませんか?」と3メートルシンクロ板飛び込みでペアを組む誘いを受け、2週間程度悩んだ末に現役復帰を決断した。

 2児の母として育児と練習を両立させる生活。夫の瀬戸は神奈川県に生活拠点を置き東海大で練習しており離れ離れの生活が続くが、家族で東海大の練習を応援に行くこともある。瀬戸は「飛び込みを全力で応援したい。頑張っている姿を見て自分もパワーをもらっている」と語っており、刺激を与え合う間柄だ。

 女子3メートル板飛び込みにはシンクロで今夏の世界選手権で銀メダルを獲得した三上紗也可(21=米子DC)、金戸凜(19=セントラルスポーツ)ら実力者がそろう。馬淵は「パリ五輪の壁は高く厚い。道のりは簡単ではないが、(瀬戸と)一緒に出たい気持ちはある。周りのサポートがあって自分のやりたいことをさせてもらっているので、何かの結果を皆様にお見せできれば」と力を込めた。

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