後藤希友「人生最大の恥」で先制点献上も…毎回の13奪三振完投

[ 2022年8月7日 04:30 ]

先発し、毎回の13奪三振と力投した後藤希友 
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 ソフトボール女子の日米対抗第1戦は6日、福島市の県営あづま球場で行われ、日本代表が米国代表に2―1でサヨナラ勝ちした。日本代表にとっては金メダルを獲得した昨夏の東京五輪以来、1年ぶりの国内試合。五輪で大ブレークした左腕・後藤希友(21)が毎回の13三振を奪い、5安打1失点完投と奮闘した。

 2回1死二塁の場面で投球モーション中にボールを落として走者に三進を許し、さらにワイルドピッチで1点を献上。「人生最大の恥。力まないように軽く握ったら落としてしまった」と苦笑いした。それでもアドバイザー的な役割でベンチ入りしたエース上野由岐子(40)から「焦らなくていいよ」などと声をかけられ、落ち着きを取り戻し、4回以降は米国打線を内野安打2本だけ、外野フライさえ許さない圧巻の投球を見せた。

 東海学園高3年時の夏合宿で福島・田島町を訪れた。本来ならその時に交流した人たちも昨夏の東京五輪に応援に来てくれるはずだったが、コロナ禍で無観客となったため、実現しなかった。1年ぶりに戻ってきた県営あづま球場。この日は4089人が入場し、バックネット裏は日本代表の赤いレプリカユニホーム姿のファンで埋まった。「試合前の投球練習で、それを見て少し緊張した」という後藤だが、「観客がいる試合は(7月の)ワールドゲーム以来だけど、完全アウェーだったのが今回はジャパンチームのファンがたくさんいて凄くうれしく思った」と応援を力に変えて勝利につなげた。

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2022年8月7日のニュース