昨夏引退の元幕内・磋牙司、磯部さんが断髪式 小、中、高で全国制覇。小兵力士として活躍

[ 2022年8月7日 21:13 ]

恩師の飛龍高相撲部・栗原監督に大銀杏を切り落とされる元幕内・磋牙司
Photo By スポニチ

 昨年8月に現役を引退した大相撲の元幕内・磋牙司(40、本名・磯部洋之)の断髪式が7日、静岡県沼津市内のホテルで行われた。同県三島市出身の磯部さんは小学4年から相撲を始め、わんぱく横綱や高校横綱に輝き、東洋大卒業後に入間川部屋に入門。2004年春場所で初土俵を踏み、1メートル65の小兵ながら低い姿勢からの激しい当たりから繰り出される、はず押し、おっつけを武器に幕内を6場所務め、最高位は西前頭9枚目だった。

 式には元幕内・栃乃若の李大源さん、元十両・白乃波の白石信広さん、入間川部屋OB、高校、大学、後援会関係者ら約400人が出席。恩師でもある母校・飛龍高相撲部の栗原大介監督の止めばさみで大銀杏(いちょう)に別れを告げた。磯部さんは二人三脚で育てくれた父・明さん(故人)へ感謝の言葉を述べると、言葉を詰まらせた。そして「10歳から相撲を始めて、30年。大好きな相撲を取ることができました。先輩、後輩、同級生とみんなに支えられて頑張ってこれました。第2の人生、序ノ口から頑張っていきますので、ご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いします」とあいさつした。今後は障がいを抱える児童の療育機能などを備えた福祉施設で支援活動を行っていく。

続きを表示

2022年8月7日のニュース