15歳 玉井「悔しい」3位 トップで迎えた5本目でミス

[ 2022年8月7日 04:30 ]

日本選手権第2日 ( 2022年8月6日    日環アリーナ栃木 )

男子3メートル板飛び込み決勝、3位に入った玉井陸斗
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 男子3メートル板飛び込み決勝で2年ぶり2度目の優勝を狙った玉井陸斗(15=JSS宝塚)は413・55点で3位に終わった。7日に4連覇の懸かる本命種目の高飛び込みに出場する。今夏の世界選手権で6位入賞した坂井丞(29=ミキハウス)が435・80点で4年ぶり6度目の優勝。女子高飛び込み決勝は荒井祭里(21=JSS宝塚)が346・80点で優勝し、女子の五輪種目では史上最多タイの6連覇を成し遂げた。

 予選と同じ演技でミスを犯し、玉井が沈んだ。トップで迎えた5本目の307C(前逆宙返り3回半抱え型)。体が回りすぎて入水が大きく乱れた。予選は回転が足りずに入水に失敗。2年ぶりの頂点を逃し「悔しい。307Cは予選の失敗が頭をよぎってしまった」と唇をかんだ。今夏の世界選手権で銀メダルを獲得した高飛び込みが本命種目。「メダルの可能性を増やしたい」と昨年から板飛び込みに本格的に力を入れ、現在は均等にトレーニングする。

 24年パリ五輪は高飛び込みで表彰台、板飛び込みは出場を目標に掲げる。00年シドニー五輪では寺内健(41=ミキハウス)が2種目出場を果たし、高飛び込み5位、板飛び込み8位とともに入賞。一緒に練習する偉大な先輩に続く快挙を狙う玉井だが「板飛び込みと高飛び込みの両方で五輪に出場した日本人はいないので、1人目になりたい」とレジェンドが苦笑いしそうな?勘違いをしていた。

 ≪荒井6連覇≫)荒井は女子高飛び込み決勝で全5本のジャンプをミスなくまとめた。女子五輪種目の日本選手権6連覇は67~72年に高飛び込みを制した大崎恵子以来、史上2人目の快挙。6位入賞した今夏の世界選手権後に新型コロナウイルスの陽性反応を示し、大会が開催されたブダペストで隔離生活を送った。1週間以上もプールに入れなかったが、帰国後の7月中旬から練習量を増やして挽回。「6連覇は素直にうれしい」とした上で「もっと点数を出さないと世界では戦えない」と語った。

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2022年8月7日のニュース