照ノ富士が「極め出し」で翔猿退け1差追う 隆の勝、碧山、佐田の海、一山本が2敗守りトップ

[ 2022年5月16日 18:06 ]

大相撲夏場所9日目 ( 2022年5月16日    両国国技館 )

<夏場所9日目>翔猿(左)を極め出しで下す照ノ富士(撮影・久冨木 修)       
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 大相撲は16日、夏場所9日目を迎え、中日に3敗目を喫した横綱・照ノ富士(30=伊勢ケ浜部屋)は、翔猿を「極め出し」で退けた。前日に2敗をキープし賜杯争いを引っ張る5力士の中では玉鷲が敗れ一歩後退した。大関勢では貴景勝が4敗目、御嶽海は5敗目、正代は3勝目を挙げた。

 前日に照ノ富士を寄り切りで破り、6度目の横綱戦で初金星を挙げた隆の勝は大関・御嶽海を一気に寄り切り2敗をキープ。玉鷲は遠藤と対戦し押し出しで敗れ首位5力士の中で唯一の黒星で痛い3敗目を喫した。

 碧山は琴恵光を豪快な小手投げで、佐田の海は盤石の相撲で輝を押し出しで、一山本は千代翔馬を突き出しでそれぞれ破って7勝2敗とした。

 上位陣を追う宇良は隠岐の海を押し出て3敗をキープ。3敗同士の対戦となった照ノ富士と翔猿の結びの一番は、土俵中央で粘りを見せる翔猿を最後は照ノ富士が両腕を極めて吊り上げ退けた。照ノ富士のほか、霧馬山、豊昇龍が3敗で2敗の4力士を追う混戦の展開となっている。

 十両では熱海富士が島津海を寄り切って7勝目を挙げた。「2場所連続で負けている相手でずっと勝ちたかったので、本当に良かった」と、新十両同期でもある島津海戦の初勝利を喜んだ。2敗で徳勝龍と並び十両の優勝争い首位をキープしている。

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