バレー男子代表・ブラン新監督「いろいろなリーダーシップがある」パリ五輪へチーム改革

[ 2022年5月16日 18:37 ]

バレーボール男子日本代表の会見で誕生日を選手たちにサプライズ祝福され、笑顔のフィリップ・ブラン監督
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 来月から国際大会ネーションズリーグの予選ラウンドを控えるバレーボール男子日本代表の会見が16日、東京都内で行われ、フランス人のフィリップ・ブラン新監督は「重要な大会。結果が問われる大会」と力説した。24年パリ五輪の出場権獲得へ向けて重要視される世界ランキングで日本は現在11位。指揮官は「トップテンに勝つ野心を持つこと」と話した。

 今後は事前合宿のイタリア・パドバへ向かうが、会見に出席した14人とイタリアのシーズンを終えて合流する主将の石川祐希(ミラノ)を含む15人から「14人を選抜する。アウトサイドヒッター5人から4人にする」とプランを明かした。

 24年パリ五輪に向けた布陣については「年齢は重要視していない。むしろ選手それぞれの成熟さがポイント。選手が補い合ってプレーできるのが理想的。それぞれが技術、メンタルを磨くことが大事。メンタルは選抜する時の選考基準でもある」と語る。先日、取材対応した石川が「リーダーをもう一人、二人つくりたい」とアイデアを語っていたが、指揮官も「個人的にもそう思っている」と共鳴した。

 「リーダーシップにもいろいろなリーダーシップがある」と切り出した指揮官は「主将としてコミュニケーションを取っていく存在もいれば、リベロもレセプションで、スパイカーもオフェンスでリーダーシップを取る必要がある。主将は石川だが、今シーズン多くの試合があるので全ての試合で石川がコート上にいるのは難しい。石川がいない時に代わりを務められる選手が必要」と明かした。既に始まっている国内合宿では石川不在の中、西田有志(ビーボ・バレンティア)、関田誠大(クプルム・ルビン)、高橋健太郎(東レ)らが「リーダーシップという個性を発揮」。リベロでは山本智大(堺ブレイザーズ)にまとめ役を促しているという。アウトサイドヒッターについては「今後選抜されて人数が変わる。それぞれの選手が自分の力を見せていかないといけない意識を感じる」とし、サバイバルの段階だという。

 ブラン流の改革の先に24年パリ五輪がある。その目標については「まず出場権を得ること。それを得た時に、その時のチームのレベルを見極めて現実的な目標を設定したい」と冷静に語りつつ「全ての大会でそうだが、出場するからには一番良いところまで、どこまでも行けるところまで行きたい」と先を見据えた。

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2022年5月16日のニュース