原点回帰の攻撃ラグビー 東京SGが神戸を8トライで圧倒 リーグワン初のナイトゲーム

[ 2022年3月4日 23:11 ]

ラグビーリーグワン第8節   東京SG56―17神戸 ( 2022年3月4日    秩父宮 )

<東京SG・神戸>後半、最後のゴールキックを決めそのままノーサイド。祝福されるマッケンジー(撮影・篠原岳夫)
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 リーグワン初のナイトゲームは東京SG(旧サントリー)が神戸(旧神戸製鋼)を56―17で破り、7勝目(1敗)を挙げた。前節の埼玉戦は今季初黒星も、本来の攻撃ラグビーを取り戻して計8トライ。ニュージーランド代表のFBダミアン・マッケンジーが3トライ8ゴールで計31得点を挙げ、プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれた。

 6日前の完敗ショックを振り払う、見事なトライショーで西の雄を叩きのめした。先取点こそ許したものの、その後はアグレッシブアタッキングラグビーを体現して8トライ。CTB中村亮主将も「先週負けてがっかりしたが、選手みんなが気持ちを切り替え、自分たちの修正点と向き合った。サントリーのラグビーができた」と胸を張った。

 前節で負傷しリザーブに回ったSH流に代わり先発した斎藤が「もう一度、サントリーらしさを追求した。チャンスがあれば自陣からでも攻めた。それを貫けた」と振り返ったように、自陣からも積極果敢にボールをつないだ。特に1トライを許した後の3連続トライは圧巻。まずは前半14分、ターンオーバーからマッケンジー、SO田村がパスをつないで防御の薄い左サイドから敵陣に攻め込むと、WTBリーが持ち前のスピードを発揮。最後はCTBケレビが同点トライを陥れた。

 同17分、24分にも自陣を起点とした攻撃で素早いパスつなぎやボールのリサイクルで相手ディフェンスをかく乱し、一気にトライまで持っていった。相手の神戸がコロナの影響で4週間ぶりの試合だったことを割り引いても、鮮やかなアタッキングラグビーで前半で勝負を決めた。中村亮も「切り返しのトライは自信を持って、ペナルティーを我慢してディフェンスができたことが要因」と振り返った。

 計8度の“ほほ笑み”で正面はもちろん、タッチライン際からのキックも全て決めたマッケンジーも「チームとしていいパフォーマンスができた。コンビネーションも全ての選手と合ってきた。サンゴリアスのスタイルが(自分にも)合っている」と結果はもちろん、チームへの溶け込み具合にも手応えを示す。レギュラーシーズンも折り返しの8節を消化。初代王者へ、東京SGが再び上昇気流に乗っていく。

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2022年3月4日のニュース