池江璃花子「去年から全く何も成長してない」最終日へ「もう分かんないんですけど…」涙止まらず

[ 2022年3月4日 17:47 ]

競泳国際大会日本代表選考会第3日 ( 2022年3月4日    東京辰巳国際水泳場 )

<水泳 国際大会日本代表選手選考会女子100メートル自由形決勝>インタビューで涙を流す池江(撮影・西海健太郎)
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 100分の6秒及ばず涙…。涙女子100メートル自由形決勝は池江璃花子(21=ルネサンス)が54秒02で優勝したが、派遣標準記録の53秒96に100分の6秒及ばなかった。上位4人による女子400メートルリレーの派遣標準記録も突破できなかった。レース後のインタビューでは目に涙をため声を震わせながらも思いを語ったが、その後に泣き崩れた池江。ミックスゾーンでは語ることなく西崎コーチに肩を抱かれながら引き揚げた。

 レース直後、プールから上がれず、しばらくうつむいたまま肩を震わせた。ようやくプールから上がりゴーグルを取ると両手で顔を覆った。インタビューでは目を潤ませ「あの、もう…50のバッタの時から、もう自分が情けなくて、去年から全く何も成長してないし、なんか…この1年間頑張ってきたのになんでだろう。もうそういう気持ちです」と声を震わせた。

 レースプランは「50の前半はしっかり入って、後半は自信があったので後半で(ペース)上げようと思っていたんですけど、まあ、思ったように体も動かず終わってしまったという結果です」と力なく語った。選考会は最終日を残すのみとなったが「そうですね…まあここまでくるとちょっと明日も、もうよく分かんないんですけど、まあそれでも泳がなきゃいけないので、泳ぐからにはしっかり全力で最後まで諦めずに泳ぎ切りたいです」と素直な気持ちを語りインタビューを終えた。

 6月の世界選手権(ブダペスト)の代表権獲得は、大会最終日の5日に出場予定の女子50メートル自由形、女子100メートルのバタフライに持ち越された。17年世界選手権ブダペスト大会以来5年ぶりに個人種目で世界舞台に返り咲くことを今季の目標に掲げる中、厳しい状況に追い込まれた。

 2日の女子50メートルバタフライは25秒78の2位。派遣標準記録に届かず「情けないレースをしてしまった。そのひと言。気持ちが入りすぎて空回りしてしまった」と語っていた。3日は出場を予定していた女子200メートル自由形を棄権。この日のレースに照準を合わせ、予選は全体トップの54秒86で通過したが、決勝は思うようにタイムを上げられなかった。

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