バッハ会長「IOCには限界がある」　ロシア選手の安全面で“無力”アピール

IOCのバッハ会長（AP）
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　IOCのバッハ会長が2日、ロシアのウクライナ侵攻後初めて取材に応じ、ロシア・オリンピック委員会（ROC）と同国選手に追加制裁は行わない考えを示した。「ロシアの国民にも選手にもROCにも責任はない」と理解を求めた。

　北京五輪の閉会式で平和を訴えたバッハ会長は「努力が報われなかった」と嘆き、五輪休戦決議に反する戦争を「ベラルーシの支援を受けたロシア政府による違反」と強調。ロシアのプーチン大統領とは数年話していないと明かし、名字を呼ぶことも避けて不快感を示した。

　だが、反戦を訴えるロシア選手の安全確保は「IOCには限界がある。警察も軍もない」と“無力”をアピール。自身は北京パラリンピックに出席せず、代理で出席予定だったウン副会長も新型コロナウイルス感染で出席を取りやめた。