大橋悠依、涙の完敗 東京五輪2冠の重圧…女子400個メで3位「乗り越えないといけない」

[ 2022年3月4日 05:30 ]

競泳国際大会日本代表選考会第2日 ( 2022年3月3日    東京辰巳国際水泳場 )

<水泳 国際大会日本代表選手選考会 女子400メートル個人メドレー決勝>3位になり厳しい表情の大橋(左)(撮影・西海健太郎)
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 女子400メートル個人メドレー決勝で大橋悠依(26=イトマン東進)は4分41秒96で3位に終わった。東京五輪個人メドレー2冠の実力を発揮できなかったが、東京五輪メダリストは今大会に出場した時点で6月の世界選手権(ブダペスト)代表に内定するため、出場権を獲得。非五輪種目の50メートル平泳ぎでは青木玲緒樹(れおな、27=ミズノ)が30秒27の日本新で制した。2日の100メートル平泳ぎに続く日本記録樹立。池江璃花子(21=ルネサンス)は女子200メートル自由形を棄権し、4日以降の残り3種目に備えた。

 大橋は得意の第1泳法バタフライで先頭に立てず、後半は失速。高校新記録で優勝した18歳の谷川に5秒以上の差をつけられた。派遣標準記録からも1秒76遅れたが、五輪メダリストは、今大会に出場した時点で世界選手権代表に内定。3大会連続の切符を得たが「こんな感じかな。泳ぎの感覚とタイムは一致している。練習ができていなくて単純に自信がなかった」と完敗を認めるしかなかった。

 1月下旬の北島康介杯後に体調を崩して約1週間練習できなかった影響もあったが、不振の最大の要因は金メダリストの重圧。「(16年リオ五輪男子400メートル個人メドレー金メダルの)萩野選手を隣で見ていた時は“楽しめばいいのに”と思っていたが、なってみないと分からない気持ちがあった。乗り越えないといけない」と涙する場面もあった。

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2022年3月4日のニュース