北京冬季パラリンピックが開幕 旗手は21歳の川除大輝「楽しく全力で頑張ります」日本は2番目に入場

[ 2022年3月4日 21:00 ]

北京パラリンピック開会式で川除を先頭に入場する日本選手団(ロイター)

 北京冬季パラリンピックは4日午後8時(日本時間午後9時)に北京市の北京国家体育場(通称・鳥の巣)で開会式が行われた。大会にはロシアとベラルーシを除く46の国と地域が参加し、6競技78種目を実施。障がい者スポーツの冬の祭典は5日に競技がスタートし、13日まで熱戦が繰り広げられる。

 2番目に入場した日本選手団を21歳の旗手が堂々と先導した。ノルディックスキー距離男子立位に出場する川除大輝(日立ソリューションズJSC)は、北京五輪でも選手たちが着用した赤いダウンを身にまとい、国旗を高々と掲げた。

 2大会連続の大舞台。旗手の打診は、昨年のシーズンイン前だった。「うれしさがあった。気持ちが(さらに)一段階入って、シーズンインできた」と北京へ調整を重ねてきた。

 日本選手団最年少の17歳で臨んだ前回18年平昌は、出場した個人3種目全てで入賞を逃し、悔しさを味わった。今回の目標は「平昌よりも良い成績を出すのは必ず」と掲げ、「4年間でやってきたことを全て発揮できれば、成績はついてくる」。若き旗手は「前回大会の結果を超えられるように楽しく全力で頑張ります」と誓った。

 ◇川除 大輝(かわよけ・たいき)2001年(平13)2月21日生まれ、富山県出身の21歳。富山・雄山高―日大スポーツ科学部3年。両上肢機能障がい。小3の時にパラノルディックスキーを始めた。18年平昌パラリンピック男子立位20キロフリー9位。日立ソリューションズJSC所属。

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