銀から一夜…鍵山の視線は早くも4年後の金メダルへ「新たな自分をつくり出していけたら」

[ 2022年2月12日 05:30 ]

一夜明け会見で写真撮影を行う宇野(左)と鍵山
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 フィギュアスケート男子で銀メダルを獲得した鍵山優真(18=オリエンタルバイオ・星槎)と銅メダルの宇野昌磨(24=トヨタ自動車)がフリーから一夜明けた11日、北京市内で会見を行った。鍵山は、22歳で迎える4年後の26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪での金メダル挑戦を明言。新たな4回転ジャンプや表現力などを磨き、自らの可能性を模索していく。

 北京の終わりは、ミラノへの始まりを意味する。鍵山はいち早く視線を4年後に向けた。「金メダルを目指して頑張りたい。そのための4年間は、とても大事なものになる。4回転の種類、新しい表現、いろいろな可能性を試して、新たな自分をつくり出していけたら」。来季以降は現在の4回転3種類に加え、難度の高いフリップ、ルッツにも挑戦していく意向。まだ18歳で伸びしろ十分だ。

 鍵山は「今まで頑張ってきた努力、過程、全てがこの銀メダルに込められている」と振り返った。その一方で、悔しさも残ったという。「まだまだやれた部分はある。ステップでレベルを落としてしまった」。父の正和コーチも経験した2度目の出場へ、結果だけでなく内容も求めていく。

 五輪のメダル獲得の過程では、2連覇を経験した羽生の存在も大きかった。精神力の強さや勢いを買われ「何かあったら俺が守る」とも言ってもらったという。前日に見せた羽生の4回転半挑戦について「大きな意味がある。一つの伝説に残ると思います」とし「羽生選手のような存在にはなれない。自分は自分で頑張りたい」と足元を見つめた。

 日本勢の五輪金メダル奪還へ、まずは3月の世界選手権(フランス・モンペリエ)へ挑む。「今回以上の演技をすることが一番。もちろん自己ベストも更新したいし、メダルも狙っている」。若武者の新章が幕を開ける。

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2022年2月12日のニュース