男子ラージヒルはスーツ規定違反ゼロ なぜ混合団体で女子だけ…「ホンマなんなん」の声

[ 2022年2月12日 22:15 ]

北京五輪第9日・ノルディックスキージャンプ男子ラージヒル決勝 ( 2022年2月12日    国家スキージャンプセンター )

ラージヒル決勝でジャンプを終え小さくガッツポーズする小林陵侑(ロイター)
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 男子の個人ラージヒル(ヒルサイズ=HS140メートル)決勝が12日に行われ、個人ノーマルヒル金メダルを獲得した小林陵侑(25=土屋ホーム)が銀メダルを獲得した。佐藤幸椰(26=雪印メグミルク)は15位、小林潤志郎(30=雪印メグミルク)は24位、中村直幹(25=フライングラボラトリー)は29位だった。

 日本のエース小林陵侑が個人2つ目のメダルを獲得し、日本4選手全員が決勝に進出した男子ラージヒル決勝は、1本目の50選手、2本目に進んだ30選手の中で1人もジャンプスーツの規定違反での失格者は出ず、混乱なく競技を終えた。高梨沙羅が規定違反で失格となったジャンプ混合団体では高梨を含む5選手が同様の理由で失格となっていたが、全員女子選手だった。

 競技後にはネット上で「スーツ規定違反ってヤツホンマなんなん…」「今日はないよね?」「個人はスーツ規定違反ないのかな」などの声が上がっていた。

 【ジャンプスーツの規定とは】 空中で浮力に影響するスーツはFIS(国際スキー連盟)によって厳しく規制されている。5層構造の生地のスーツはまず、空気の透過量が一定の数値以上でないと失格となる。当然、選手が使用するスーツは事前にFISのチェックを受けているが、様々な外的要因(濡れなど)で変化することがある。さらに、サイズは選手の体にフィットしている必要があり、余裕は男子が1~3センチ以内、女子は2~4センチ以内。余裕があれば空中で空気をためることができるためだが、ギリギリの数値で製作されたスーツは選手の体形の微妙な変化や、生地の伸縮などで違反とされるケースがあり、W杯では失格者がちょくちょく発生する。

  ≪体形や生地の微妙な変化が影響≫空中で受ける浮力に影響するスーツはFIS(国際スキー連盟)によって厳しく規制されている。5層構造の生地のスーツはまず、空気の透過量が一定の数値以上でないと失格となる。当然、選手が使用するスーツは事前にFISのチェックを受けているが、さまざまな外的要因(濡れなど)で変化することがある。サイズは選手の体にフィットしている必要があり、余裕は男子が1~3センチ以内、女子は2~4センチ以内。余裕があれば空中で空気をためることができるためだが、ギリギリの数値で製作されたスーツは選手の体形の微妙な変化や、生地の伸縮などで違反とされるケースがあり、W杯では失格者が頻発。高梨はW杯で18年12月、21年2月に同違反で失格となった経験がある。

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