若林クリス氏 女子アイスホッケー・VSスウェーデン、DF陣の“球出し”で速い攻めつなげる

[ 2022年2月3日 05:30 ]

公式練習を終え、集合するアイスホッケー女子日本代表
Photo By 共同

 【今日のツボ教えます 女子アイスホッケー・若林クリス】アイスホッケー女子代表「スマイルジャパン」は3日午後5時40分(日本時間)からスウェーデンとの1次リーグ初戦。アジアリーグ・東北フリーブレイズの若林クリス総監督(49)が展望した。

 日本は4年前と比べても伸びしろのあるチームだ。久保や大沢ら安定して力を出せるベテランは変わらず、決定力が高く次のエースと期待される志賀紅、パスやプレーメークで攻撃の起点となる山下光らが加わった。DFは床亜、細山田、小池と今までで一番きれいな“球出し”ができるメンバー。相手のプレッシャーに負けずに速いブレークアウト(守備ゾーンからの攻めだし)ができれば、日本の特長であるスピードと機動力を生かした攻めにつながり、守る時間も短くて済む

 初戦で戦うスウェーデンは4年前よりも力が落ちており、予選から勝ち上がってきた。若い選手も多く、日本としては接戦を演じて相手に自信を与えないように第1ピリオドから自分たちのペースに持ち込みたい。中国は国籍変更や二重国籍の選手が多く未知のチームだが、3戦目なので2試合分を分析する時間があるのは幸いだ。1次リーグ最大の強敵は最後のチェコ。国際試合の経験が少ない若手がそれまでの3試合でどれだけ成長できるかがポイントとなる。

 B組を1位通過すれば準々決勝はA組3位との対戦で、メダルの可能性も見えてくる。ただし、格上に勝つには得意のパワープレーだけでなく、5対5の状況で崩して点を取ることが求められる。また、日本の強みである組織力は分析されやすい部分でもあり、個のプラスアルファが必要だ。分析を上回る意外性を持つ床秦、セットプレーでピンポイントで点が取れる久保に期待したい。(東北フリーブレイズ総監督)

続きを表示

この記事のフォト

2022年2月3日のニュース