佐賀工8トライで快勝発進　1メートル87の長身WTB古賀剛が先制トライ　兄弟で父超え4強誓う

全国高校ラグビー大会2回戦   佐賀工50ー7静岡聖光学院 （ 2021年12月30日    花園ラグビー場 ）

＜静岡聖光学院・佐賀工＞　前半、巧みなステップでタックルをかわす佐賀工・古賀剛（撮影・大森　寛明）
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　40大会連続50度目出場のBシード佐賀工は、静岡聖光学院との初戦を50―7で快勝した。1メートル87の長身WTBの古賀剛志（ごうし、3年）が先制トライを決めるなど活躍した。父・隆さんは同校がベスト8入りした第76回大会時の主将。弟の大輝（1年）も途中出場したラグビー一家で、父を超える4強入りが目標だ。

　1メートル87の長身が花園のグラウンドで躍動した。佐賀工の古賀剛の見せ場は前半4分。テンポ良くつないだボールを受け、軽やかなフットワークで相手をかわし、インゴールに走り込んだ。「チームに勢いを与えようと思った」。その後も鋭いタックルでピンチの芽をつみ、攻守で初戦突破に貢献した。

　兄より高い1メートル91の弟・大輝（1年）もロックで後半19分から途中出場した。古賀剛が小学3年時にともにラグビーを始め、切磋琢磨（せっさたくま）している。兄は「一緒に花園でプレーするのは目標だったので楽しかった」と晴れやかな表情で話した。　

　憧れの存在を超えるのが目標だ。父・隆さんは佐賀工OBでロックとして活躍。1996年度の第76回大会では主将として花園ベスト8に貢献した。現在は保護者会の会長を務めている父からは試合前に「自分のいいところを見せて楽しんでこい」と激励され、チームに勢いを与える最高の結果を出した。FWとバックスが一体となった攻撃を見せ、チーム計8トライを挙げる大勝。古賀剛は「お父さんのベスト8を2人で超えようと言っていた」と気合十分だった。

　元日の3回戦では同じBシードの国学院久我山と対戦する。FWの平均体重が出場校で最も重く、やっかいな相手だ。枝吉巨樹監督は「一生懸命タックル頑張ります」とポイントを挙げた。チームとしても目標に掲げている4強入りを成し遂げて、熱い冬にする。（杉浦　友樹）