拓大・不破　10人抜き区間新、従来記録1分54秒更新　6位入賞貢献「みんなの力で頑張れた」

全日本大学女子選抜駅伝 （ 2021年12月30日    静岡・富士山本宮浅間大社前～富士総合運動公園陸上競技場 ）

拓大・不破聖衣来
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　拓大のスーパールーキー不破聖衣来（1年）が最長5区（10・5キロ）で従来の記録を1分54秒も塗り替える32分23秒の区間新記録を樹立し、チームの6位入賞に貢献した。今季駅伝無敗の不破は10人抜きも達成。来夏の世界陸上出場へ弾みをつけた。名城大が2時間22分24秒で4大会連続4度目の優勝を飾った。

　今月11日に1万メートル日本歴代2位の快走を見せたばかりのルーキーが、駅伝でも偉業を打ち立てた。区間新に10人抜きという大活躍に「チームの8位入賞という目標には自分の役割を果たせた」と胸を張った。

　「前にいる選手は全員抜く」。トップと2分22秒差の12位でたすきを受けると、直後の300メートルで2人抜き。1キロ3分前後の爆走で5キロすぎまでに10人を抜いて、拓大を2位に押し上げた。「7キロすぎからきつかったけど、駅伝の力、みんなの力で踏ん張れた」と笑みを浮かべた。

　大学入学直後は貧血に苦しみ、2度ほど走れない時期があった。小食だった食事を見直して改善。「体重が増える不安もあったが、逆に筋力がついた」と効果を実感している。次に目指すのは来夏の世界選手権ユージン（米国）大会。「来年5月の日本選手権で代表権を確実に獲り、世界選手権ではパリ五輪につながるように頑張りたい」と新年の抱負を口にした。

　◇不破　聖衣来（ふわ・せいら）2003年（平15）3月25日生まれ、群馬県高崎市出身の18歳。17年全日本中学陸上1500メートルで優勝。高崎健康福祉大高崎を経て今年4月に拓大入学。今月11日の記録会で1万メートル30分45秒21の日本歴代2位となるタイムを叩き出し、来夏の世界選手権の参加標準記録も突破した。1メートル54。趣味はピアノを弾くこと。