勝みなみ「私もびっくり、キャディーさんもびっくり」イーグル発進で1打差2位 マスターズGCレディース

[ 2021年10月23日 18:21 ]

女子ゴルフ NOBUTA GROUP マスターズGCレディース第3日 ( 2021年10月23日    兵庫県 マスターズGC=6571ヤード、パー72 )

<マスターズGCレディース> 10番、笑顔を見せる勝みなみ(左)(撮影・後藤 大輝)
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 国内女子ツアー屈指の賞金総額2億円を誇る秋のビッグトーナメント「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」の第3ラウンドが行われた。勝みなみ(23=明治安田生命)が1イーグル、2バーディー、3ボギーの71で回り、通算8アンダーで菊地絵理香(33=フリー)とともに2位の好位置を維持した。首位の古江彩佳(21=富士通)とは1打差となっている。

 冷たい北風でコースの木が揺れる。勝は覚悟を決めた。「今日は耐える日」。1番パー5。残り231ヤードの第2打を5Wでピン手前6メートルに運び、おはようイーグル。「1番でイーグルが来てキャディーさんもビックリ、私もビックリみたいな(笑い)ビッグスタートが切れました」と笑顔を見せた。

 前半で1つスコアを伸ばすと、後半は耐えた。緩やかな打ち下ろしの391ヤードの13番パー4。残り70ヤード地点まで運びながら、会心の当たりだった第2打が風の影響を受けてグリーンオーバーしてボギーを叩いた。「結構イライラしたしましたね。完璧だったのにって」。続く14番でも連続ボギーも「追い打ちをかけてきたのでヤバい」と、逆に気持ちを切り替えるスイッチに。15、16番を連続バーディーとし、1打差の好位置で終えた。

 この大会、勝のキャディーバッグには3Wがない。あえて、ではない。都内にある車の中に忘れてきた。「欲しいのにないんです」。長いパー5では「3Wだと乗ってる…」と考えてしまう。それでも3日間を通じて全体2位の244・667ヤードの平均飛距離を武器に初日から2位の座を維持している。

 前週の富士通レディースでは首位タイで迎えた最終ラウンドが悪天候で中止となり、プレーオフの末に古江に惜敗した。くしくもふたたび、同じ相手との優勝争いだ。23歳は「先週はプレーできずにプレーオフになってしまったので、今週はリベンジしたいなと思っています。悔しい気持ちは先週ありましたし、でも、彼女が良いプレーをして優勝を勝ち取った。勉強になった部分もありました。明日は思い切って楽しんでやりたいなと思います」と抱負を語った。

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2021年10月23日のニュース