トヨタ自動車 激戦制し決勝T進出決定 後藤が4回まで完全試合ペースも「自分の仕事を全うすることだけ」

[ 2021年10月23日 17:33 ]

第54回日本女子ソフトボールリーグ1部第10節第1日   トヨタ自動車2―1戸田中央総合病院 ※8回タイブレーク ( 2021年10月23日    パロマ瑞穂野球場 )

<戸田中央総合病院・トヨタ自動車>4回無失点と戸田中央総合病院打線を封じたトヨタ自動車の先発・後藤(日本ソフトボール協会提供)@パロマ瑞穂野球場
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 トヨタ自動車が苦しんだ末、8回タイブレークの激戦を制し、地元開催試合で決勝トーナメント進出を決めた。8回無死二塁、3番・鎌田優希(25)の投前安打が相手のエラーを誘い決勝点を奪った。

 2回、先頭の6番・山崎早紀(29)が左翼線二塁打で出塁し、1死一、三塁から敵失で先制点を挙げた。

 先発した東京五輪金メダルメンバーの後藤希友(20)は4回まで完全ペースながら5回からモニカ・アボットに交代した。中西あかね監督(41)は「継投は試合前からの予定通り」と説明。後藤も「予定が4回だったので、最初から飛ばしていきました。5回、6回、7回も投げたかった気持ちはありましたが、まずは与えられた自分の仕事を全うすることだけ考えて。やるべきことはできたと思います」と納得の投手リレーだった。

 五輪前の前半戦、豊田自動織機戦でノーヒット・ノーランを記録。この日は、その時よりも調子は良かったが、記録よりもまずはチームの決勝トーナメント進出を決めることが最優先だった。

 中西監督は「アボットがいつも完璧に抑えるとは考えません。でも、タイブレークに入ってしっかり抑えてくました」と大黒柱の投球を労い「きょうはとにかく勝つことが大事だったので、チームが勝ったのは何より」とホッとした表情を浮かべた。

 24日のリーグ最終戦は2位をかけて太陽誘電と対戦。相手は5位以内がかかっているだけ厳しい試合が予想される。それでも、後藤は「あした(リーグ戦を)2位通過するのか3位通過するのかで本当に(決勝トーナメントの戦い方が)変わるので1試合をチーム全員で戦って勝ちたいと思います」と力強く言い切った。

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