「スーパーブーツ」と称された京産大・広瀬佳司監督 母校復権へ「使命感を持ってやっています」

[ 2021年9月17日 05:30 ]

京産大の広瀬監督
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 ムロオ関西大学ラグビーAリーグは18日の同大―関大戦で開幕する。8チームの横顔を紹介する最終回は、指導者編。昨季3位の京産大は広瀬佳司監督(48)が今季より指揮を執る。卓越した技術も備える新指揮官に思いを聞いた。

 積極的な声がけはしない。どちからといえば、じっと見守るタイプだ。6時から始まる朝練習も極力欠かさない。掲げる理念は「誰に対しても誠実に向き合うこと」。分け隔てなく全部員と接する。うれしかったことがある。古き良き伝統が今なお息づくことだ。

 「社会人は第一に勝つことが求められますが、学生はラグビーを通じて人間的に成長することに重きが置かれる。うまい下手は置いておいて、一生懸命ひたむきに頑張る文化は、学生の気質が変わった今も継承されているなと感じています」

 積み上げたキャリアは申し分ない。日本代表として95年から3大会連続でW杯出場。正確なゴールキックで日本の窮地を何度も救い、その右足はスーパーブーツと称された。トヨタ自動車では指揮も執った。同社からの出向で、監督での現場復帰は7年ぶり。運命を感じるタイミングに感謝の思いも募った。

 「今後の人生において何か自分にしかできない社会貢献をしていきたいという思いがありました。そのタイミングでお声がけいただいた。プロのコーチなので、結果が求められる。強くしないといけないという使命感を持ってやっています」

 47年率いた元監督の大西健相談役とは定期的に会い、自宅などで食事をともにする。愛知からの単身赴任。近くに恩師がいるのは心強い。春季トーナメントは、優勝した同大に20―21で惜敗した。初戦は10月9日の立命大戦。共同リーダーのプロップ平野(西陵)を軸に看板のスクラムに磨きがかかれば、23季ぶりの頂点は近づく。(吉仲 博幸)

 ◇広瀬 佳司(ひろせ・けいじ)1973年(昭48)4月16日生まれ、大阪府出身の48歳。島本、京産大を経て96年にトヨタ自動車入社。SOとして活躍し、95年から3大会連続でW杯出場。日本代表キャップ40。引退後はトヨタ自動車で12年度から監督を3季務めた。18年1月からW杯組織委員会へ出向。20年から京産大のバックスコーチを務め、今季より監督。

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