時松 首位に1打差快調発進 選手会長として多忙の中…就任後初V目指す

[ 2021年9月17日 05:30 ]

男子ゴルフツアー ANAオープン第1日 ( 2021年9月16日    北海道北広島市 札幌GC輪厚C=7063ヤード、パー72 )

16番、飛行機のパネルの前でティーショットを放つ時松(撮影・西尾 大助)
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 通算3勝の時松隆光(28=筑紫ケ丘GC)が66で回り、首位に1打差の2位と好スタートを切った。今年は2位が2回ある一方、予選落ちも4回。三度目の正直で昨年1月の選手会長就任後、初優勝を狙いたいところだ。ジェイブ・クルーガー(35=南アフリカ)が65で単独首位に立った。石川遼(30=CASIO)は68で13位、2試合連続優勝を狙う今平周吾(28=ダイヤ)は69で22位につけた。

 財布の薄さが気になる。6月のダンロップ・スリクソン福島で2位に入って以降、時松は予選落ちが3試合続いていた。前試合のフジサンケイで55位になり、約27万円を稼いだが「7、8月は全く稼げていないので給料ゼロ。冷や汗をかいていて、財布が空き気味。何とか今週から頑張りたい」と苦笑いした。

 昨年、26歳の若さで選手会長に就任。同時に副会長になった池田、石川のサポートを受けながらも、コロナ禍の対応に追われ1日2、3時間の会議などに時間を取られる日々が定期的に続く。「でも池田さんも石川さんもあれだけ会議をこなして、スコアをつくってくる。天性的な凄さがあります。僕はどうしても球を打たないと不安になる。言い訳にしたくないのですが」と下を向く。今年は2試合で2位に入ったものの、予選落ちも4回。好不調の波が激しいのはゴルフ以外の仕事の影響もあるだろう。

 それでも、今週はアイアンをマッスルバックに替え「ヘッドが小さいので以前のキャビティーより球に集中できる」とショットの精度がアップ。5番パー5では残り100ヤードの第3打を2メートルにつけ、バーディーを決めるなどアイアンがさえた。

 ANAオープンは17、19年の2度2位に入った相性のいい試合。「逆にそれがプレッシャーになって緊張していたんですが、やっぱりいいんだなと思いました」と自信も戻りつつある。前任の石川や池田らは選手会長時代に優勝。「前会長を含め、会長で優勝されているので、どこかで勝ちたい」と8人目の“会長V”に意欲を示す。

 ホールアウト後、17日に30歳の誕生日を迎える石川に報道陣を通じ祝福のコメント。「LINEで直接おめでとうございますと言うのは恥ずかしいのでこの記事で、皆さんのお力でお伝えいただければ」とお願いしていた。

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2021年9月17日のニュース