チーフスが12点差を逆転して白星発進　ブラウンズは21年連続で開幕戦で白星なし

チームを逆転勝利に導いたチーフスのQBマホームズ（AP）
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　NFLは12日に開幕週の14試合を各地で行い、3季連続のスーパーボウル進出を狙うチーフスは地元カンザスシティー（ミズーリ州）でブラウンズに33―29（前半10―22）で勝って白星発進。前半で12点をリードされ、第4Qの4分すぎに20―29とされたが、直後の最初のドライブでQBパトリック・マホームズ（25）がWRタイリーク・ヒル（27）に75ヤードのTDパスを通して2点差。さらに7分56秒、今度はTEのトラビル・ケルシー（31）に8ヤードのTDパスが通って試合をひっくり返した。

　今季年俸2281万ドル（約25億円）のマホームズは36回中27回のパスを成功させて337ヤードと3TDを獲得。ヒルは11回のレシーブで197ヤード（1TD）をマークした。

　ブラウンズは昨季のAFC準決勝でもチーフスに17―22で敗れており、シーズンをはさんで2戦連続の惜敗。開幕戦では2018年の引き分け（対スティーラーズ）を含め、2004年のレイブンズ戦で20―3で勝って以来、17年連続で白星から遠ざかっている。

　アラバマ大で昨季ハイズマン賞を受賞し、ドラフト全体10番目で指名されたイーグルスのWRディボンテ・スミス（22）は敵地アトランタ（ジョージア州）で行われたファルコンズ戦の第1Qにチーム最初の得点となる18ヤードのTDレシーブを記録。NFLデビュー戦では6回のレシーブで71ヤードを獲得した。

　開幕週の12日には新人QBが3人先発したが、ドラフト全体トップ指名となったジャガーズのトレバー・ローレンス（21）は332ヤード、3TDを挙げながらもインターセプトも3回喫してテキサンズに21―37で苦杯。チームは昨季から通算で16連敗となった。全体2番目指名だったジェッツのザック・ウィルソン（22）、同15番目指名だったペイトリオッツのマック・ジョーンズ（23）も初戦では白星を挙げることはできなかった。

　ドラフト全体トップ指名のQB同士によるトレードとして移籍した2人は明暗くっきり。2019年にスーパーボウル出場を果たしながらラムズからライオンズにトレードされたジャレッド・ゴフ（26）は49ers戦で3TDを挙げたものの33―41で黒星。2009年にトップで指名されながらライオンズでは過去12シーズンでプレーオフ3戦全敗だったマシュー・スタッフォード（33）は、今季のスーパーボウル試合会場となるソーファイ・スタジアム（カリフォルニア州イングルウッド）で321ヤードと3TDをパスで獲得。34―21（前半13―7）で新天地初戦で勝利を収めた。

　＜NFL開幕週の結果＞
　▼9日
＊バッカニアーズ31―29カウボーイズ
　▼12日
イーグルス32―6＊ファルコンズ
スティーラーズ23―16＊ビルズ
＊ベンガルズ27―24（延長）バイキングス
49ers41―33＊ライオンズ
カージナルス38―13＊タイタンズ
シーホークス28―16＊コルツ
チャージャーズ20―16＊ワシントン・フットボールチーム
＊パンサーズ19―14ジェッツ
＊テキサンズ37―21ジャガーズ
＊セインツ38―3パッカーズ
＊チーフス33―29ブラウンズ
ドルフィンズ17―16＊ペイトリオッツ
ブロンコス27―13＊ジャイアンツ
＊ラムズ34―14ベアーズ
　▼13日（日本時間14日）
＊レイダース―レイブンズ
　＊はホームチーム