“瀬古”新庄日本ハム “イカンガー”小久保ソフトバンク逆転Vのシナリオ勝手に予測

[ 2025年9月17日 06:00 ]

日本ハムの新庄監督
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 日本ハム新庄剛志監督(53)が目指す9年ぶりのリーグ制覇。首位のソフトバンクを2・5ゲーム差で追走する中、新庄監督は憧れだった瀬古利彦が1983年の福岡国際マラソンでデッドヒートの末、イカンガーを破って優勝したレースになぞらえる。そこで、日本ハム担当キャップの田中健人記者(36)が、指揮官が思い描く逆転優勝へのシナリオを勝手に予測してみた。

 新庄監督は「瀬古さんになりたかった」と言ったことがある。83年の福岡国際マラソンはそれほど脳裏に焼き付き、小学生時代のマラソン大会では「最後の150メートルまで付いていって、“俺は瀬古剛志だ”と(なりきって)同じポーズで1位になった」と走り方をマネするほど憧れた。

 首位・ソフトバンクを2・5ゲーム差で追う状況は、まさに瀬古がイカンガーをぴったりと追走する姿に重なる。逆転優勝には険しい道のりに見えるが、常にポジティブな新庄監督なら、3連勝して相手が3連敗ならひっくり返る状況を悲観しているはずがない。

 5~7日のオリックス戦で3連敗を喫し、4ゲーム差まで広がったが、ここは「給水地点」だった。9日の直接対決で勝利して3ゲーム差とすると、11日には2ゲーム差に接近し、新庄監督は「瀬古さんは給水で(水を)落としてしまって、拾いに行ったら差がついて。水を飲んでまた接近した」と重ねた。

 「平和台競技場が見え始めた頃に仕掛けようかな」とも言っていた。残り12試合。今が平和台競技場に入る緩い上り坂を走っている場面だ。競技場に入る残り900メートルを20~23日の本拠地4連戦とする。9月は本拠6試合で5勝1敗。ここは地の利を生かして4連勝と考えているだろう。

 残り500メートルは25~28日のビジター4連戦。ここまでにゲーム差なしに縮めれば、指揮官が大興奮した伝説のラスト100メートルは30日の最終対決。勝利して1ゲーム差の逆転首位に立ち、ソフトバンクが10月3、5日の最終2試合で勝っても、日本ハムが同4日の最終戦(対ロッテ)で勝てば逆転優勝が完成だ。

 9日に昇格した今川は5試合で打率・444、2本塁打5打点と大当たり。右太腿裏の筋損傷で離脱したが、代わりに昇格した浅間が15日の西武戦で1発を含む2安打3打点と選手起用もさえ渡る。今季13勝6敗と好相性のロッテ戦を6試合も残していることも相まって、追い風と捉えていると想像する。

 「争ってどっちがゴールかの方がメチャクチャ興奮する」とデッドヒートは望むところ。「瀬古剛志」がトップでゴールテープを切る姿をファンは待っている。(田中 健人)

 ▽83年福岡国際マラソンでの瀬古VSイカンガー ロサンゼルス五輪選考会として12月4日に開催。序盤はイカンガーが先頭で引っ張り、35キロまで瀬古を含んだ6人の集団で並走。39キロ付近でイカンガーが抜け出すと、瀬古も背後に付けたままマッチレースとなった。勝負は残り100メートルで瀬古がスパートをかけて抜き去り、2時間8分52秒で優勝。終盤まで前に出ず、最後に爆発的なスパートをかける瀬古の「勝ちパターン」を証明し、イカンガーとの差はわずか3秒だった。

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