稲見萌寧、五輪銀メダルの貫禄見せた!大会レコード65で首位発進「毎週、ぶっちぎりで勝つくらいに」

[ 2021年8月21日 05:30 ]

女子ゴルフツアー CATレディース第1日 ( 2021年8月20日    神奈川県 大箱根CC=6638ヤード、パー72 )

2番、ティーショットを打ち終えた稲見は笑顔でセカンド地点に向かう(撮影・村上 大輔)
Photo By スポニチ

 東京五輪銀メダリストで賞金ランキング2位の稲見萌寧(22=都築電気)が8バーディー、1ボギーの65で回り、7アンダーで今季3度目の首位スタートを切った。65は01年に具玉姫(韓国)が記録した67を更新するパー72での大会レコード。3週前の楽天スーパー・レディースでツアー初優勝した吉田優利(21=エプソン)ら3人が首位に2打差の2位につけた。

 銀メダルを獲得した東京五輪も含めると10試合。今年5勝目を挙げた5月の中京テレビ・ブリヂストン・レディース以来、遠ざかっている勝利の感触が稲見の中でよみがえろうとしている。

 「久しぶりに結構いいスコアが出たかな。ショットはそこそこ。パットが良かったのでかみ合ってくれた」。グリーン左奥からの寄せをミスした2番で6メートルのパーパットを沈めた。すると続く3番では4メートルのバーディーパットがカップにストン。5番で4Uの第1打をピン手前30センチに運ぶなどパーオン率2位(74・5201%)の正確なショットを高い水準で維持。このショット力を生かす課題のパットにようやく光明を見いだすことができた。

 「私、速いグリーンが好きなので」。芝の育成が早い夏場のグリーンは春先に比べると重くなる。加えて度重なる豪雨。6月以降、稲見のパットに狂いが生じていたが「メチャクチャ硬くて速かった」という東京五輪のグリーンで結果を残し、12戦5勝と驚異的なペースで勝ち星を重ねていた5月までのタッチを取り戻した。

 「毎週、ぶっちぎりで勝つくらいになりたいので」。目指すは他の追随を許さない圧倒的な勝利。大会レコード発進にも油断はない。

 《小祝イーグル!!初連続Vへ3差》先週のNEC軽井沢72で今季4勝目を挙げた賞金ランキング1位・小祝は稲見と3打差。自身初の2週連続Vへまずまずのスタートを切った。11、13番のボギーで上位争いから姿を消したが、14番で起死回生のイーグル。「まさか入ったとは。ボールが消えたから奥にこぼれちゃったかなと思ってヒヤッとしました」。9Iで打った137ヤードの第2打がワンバウンドでカップインした。自身初の賞金女王へ稲見の逃げ切りは許さない。

続きを表示

2021年8月21日のニュース