東京五輪で選手6人が熱中症で搬送と組織委公表 当初は「記録上ない」と説明

[ 2021年8月21日 11:58 ]

国立競技場と五輪マーク
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 東京五輪・パラリンピック組織委員会の中村英正大会運営統括は21日、8日に閉幕した東京五輪で選手6人が熱中症により搬送されたと公表した。うち2人は熱射病だった。組織委は当初、大会中にボランティアやスタッフが熱中症で診察を受けたものの、選手の熱中症は「記録上ない」と説明していた。だが、実際にはアーチェリー選手らが熱中症とみられる症状で倒れており、大会のメディカルレポートで判明した。6人はいずれも回復した。

 また、組織委の高谷正哲スポークスパーソンは、大会期間中に選手と関係者合わせて約150人に熱中症と疑われる症状が出たことを明らかにした。うち選手は59人。救急搬送は選手6人を含む8人だったが、入院には至らなかったという。中村統括は24日開幕の東京パラリンピックについて「暑さ対策は万全を期したい」と話した。

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2021年8月21日のニュース