レスリング川井姉妹の母・初江さん「そろって金が何より喜べる」 家族の悲願まであと1勝

[ 2021年8月5日 05:30 ]

東京五輪第13日 レスリング女子フリースタイル62キロ級 決勝 ( 2021年8月4日    幕張メッセ )

<レスリング女子フリースタイル62キロ級決勝>金メダルを獲得し、涙の川井友香子(撮影・北條 貴史)
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 川井友香子の母・初江さんは少しでも近くで応援しようと、幕張メッセがある千葉市のホテルからテレビ観戦。試合後は会場のモニター越しで友香子を称えた。

 リオ五輪の歓喜の裏側で、初江さんには心に引っかかるものがあった。「あの時は(姉の)梨紗子は最高だったけど、友香子はケガで前が見えない時期だった」。隣で姉を見守っていた妹の心中を思った。練習を重ねないと不安になる友香子と、オンとオフをうまく切り替える梨紗子。タイプは違うがともに負けず嫌いで高校までは口げんかも多く、スパーリング後に口をきかなくなることもあった。

 そんな2人に母は「お互いを凄いと思っていたと思うし、特に友香子は梨紗子がいたから強くなれた」と目を細める。「2人が目指しているものは同じ。そろって金が何より手放しで喜べる」。家族の悲願まで、あと1勝だ。

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2021年8月5日のニュース