引退の白井健三は日体大の男子コーチに 「シライ」継承を後輩に託す

[ 2021年6月16日 15:07 ]

花束を手に笑顔の白井健三。記者会見で現役引退を表明した
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 体操男子で16年リオデジャネイロ五輪団体総合金メダルの白井健三(24=日体大教)が16日、神奈川県横浜市の日体大健志台キャンパスで会見し、現役引退を表明した。

 今後については「後輩や年下の学生に貴重な経験を伝えていきたい」とし、日体大の男子コーチとして活動を始めている。「まだ駆け出しにも及ばない。男子コーチです、と胸を張っていけるように活動していきたい。自分のことを自分で考えてできる選手が一番、強い。自分のことを自分で判断できる選手を増やしていきたい」と話した。

 白井は床運動で3つ、跳馬で3つ、自身の名がつく技を保持。「指導者となったからには、そういった高難度の技をどれだけ教えていけるか」と「シライ」の継承を後輩に託す。

 ◆白井健三(しらい・けんぞう)1996年(平8)8月24日、神奈川県横浜市出身の24歳。2人の兄の影響で3歳で体操を始めた。寺尾中3年だった11年の全日本種目別の床運動で2位に入り、注目を集める。世界選手権は13年に初出場し、床運動3度制覇など計11個のメダルを獲得。16年リオ五輪では団体金、種目別の跳馬で銅メダルだった。1メートル63。

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