米プロゴルフの下部ツアーで競技中に乱闘事件 20歳のゴルファーが逮捕される

[ 2021年6月16日 09:58 ]

ゴルフの全米オープンが開催されるカリフォルニア州のトーリーパインズGC(AP)
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 今週はゴルフの全米オープンがカリフォルニア州のトーリーパインズGCで開催されるが、下部ツアー(コーン・フェリー・ツアー)のウィチタ・オープンもカンザス州のクレストビューCCで行われる。14日にはその大会を前にして出場資格を争う予選会がウィチタ郊外のサンドクリーク・ステーチョンGCで開催されたが、この予選会に出場したルーク・スミス(20)が同伴競技者のオーステン・デイリー(31)に暴力行為をはたらいて逮捕されるというまさかのハプニングが起こった。

 15日にスポーツ専門局のESPNが報じているもので、“事件”が起きたのは8番のティーグラウンド。7番でデイリーのボールがラフでロスト状態となり、同じ組で回っていたデレク・フリッブス(30)とデイリー自身はボールを探していたが、このときスミスとそのキャディーを務めていた父親は無反応。このロストで前の組とは2ホールも間隔が空いてしまった。

 デイリーはスミスに対して「みんなでボールを探せば前の組に追いつくことができる」と8番で不満をぶつけたが、このときスミスの父親が「お前のボールを探すためにここにいるんじゃない。真っすぐ打ってグリーンにボールを乗せろ」と言い返したために怒ったデイリーはその父親を突き飛ばしてしまった。

 この行為を見ていたスミスが今度は報復。デイリーを殴って押し倒し、収拾のつかない“乱闘”となったために警察が呼ばれてスミスは逮捕された。その後保釈金を支払って拘置所からは出たものの、プロゴルファーが競技中に逮捕されるという前代未聞の不祥事。なお3人ともツアーのメンバーではなく、ただ1人ホールアウトしたクラブプロのフリッブスのスコアは79で本選出場はならなかった。

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2021年6月16日のニュース