五郎丸氏「いずれ社長に」クラブ経営に参加へ

[ 2021年6月14日 12:08 ]

引退会見を行った五郎丸歩氏

 今シーズン限りで現役を引退したラグビー元日本代表FBの五郎丸歩氏(35)が14日、静岡県浜松市内で引退会見に臨んだ。昨年12月の引退発表以来、2度目の会見に臨んだ五郎丸氏は「すっきりした気持ち。次のステージのためにエネルギーをためている」などと心境を語った。

 今後については、現役時代を過ごしたヤマハ発動機が22年1月の新リーグ開幕に向けて立ち上げるクラブ法人の一員として、クラブ運営に関わっていくと発表した。同法人はバスケットボールBリーグ茨城の社長などを歴任した山谷拓志氏が社長に就任する。五郎丸氏は「山谷さんと話す中で、まずはチケット企画だとか、ベースからスタートしようという話になった。お飾りのアンバサダーではなく、実力を積んでクラブ経営を学んでほしいと言われている。いずれ社長になれる実力を付けたい」とクラブ経営に本腰を入れて関わる覚悟を示した。

 正確なキックで日本代表とトップリーグの歴代最多得点記録を保持しており、指導者としての待望論も強いが「悩んだが、一歩目でマネジメントに行くということは、指導者にならない決意を持っているということ」と不退転の決意を示した。一方で現役時代から子どもたちへの普及活動には取り組んでおり、「トップを指導することはないが、子どもたちの指導は続けたい」と意欲を示した。

 ヤマハ発動機の今季最終戦となった4月のクボタ戦はメンバー外で、スタンドで現役引退が決まったが、「それも僕のラグビー人生。寂しさは全くなく、やり尽くした。後悔も一つもない」ときっぱり。新法人との契約は7月1日からだそうで、「それまで(趣味の)釣りを十分に楽しんで、活力にしたい」と笑顔で話した。

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2021年6月14日のニュース