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青木瀬令奈、4差逆転4年ぶり2度目V 「やっと胸を張って優勝したと言える」

[ 2021年6月14日 05:30 ]

女子ゴルフツアー 宮里藍サントリー・レディース最終日 ( 2021年6月13日    兵庫 六甲国際GC=6517ヤード、パー72 )

優勝インタビューで目を潤ませる青木瀬令奈(撮影・井垣 忠夫) 
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 首位に4打差の2位から出た青木瀬令奈(28=フリー)が5バーディー、ボギーなしの67をマークし、通算17アンダーで逆転優勝。17年ヨネックス・レディース以来となる待望のツアー2勝目を挙げた。2位に4打差の首位で最終日を迎えた稲見萌寧(21=都築電気)は72とスコアを伸ばせず、通算16アンダーの2位に終わった。

 最終18番。30センチのウイニングパットを沈めた青木は沸き立つ仲間に手を振り、熱くなった目頭を押さえた。

 「やっと胸を張って、今度こそ、優勝したと言えるなって。ホッとしました」。初優勝だった17年ヨネックス・レディースは悪天候による2日間36ホールの短縮競技。「3日間でないと優勝とは…」という周囲の声も耳にしながら戦ってきたこの4年間。3日間よりさらにタフな4日間競技で、今や、飛ぶ鳥を落とす勢いの稲見に競り勝った。

 1打リードで迎えた実測155ヤードの16番パー3では第1打を6Uでピン奥2・5メートルに運んでバーディー。先にピン奥3メートルのチャンスにつけていた国内No・1のショットメーカー・稲見にそのショットで圧力をかける会心のゲーム運びだった。

 昨年から選手会長に相当するプレーヤーズ委員長を務め、コロナ禍で日本女子プロゴルフ協会との折衝や選手たちのとりまとめも担う。その重責もあり、大会前賞金ランクは60位。調子が上がらず、15年から守ってきた賞金シード陥落の危機に直面していた。コロナ禍で所属契約もなくなり「引退」が頭をよぎったこともあった。

 5月にレーシングドライバー・松下信治と食事する機会があり、時速200キロを超す生死を懸けた世界での心の制御法を学んだ。この日は「萌寧ちゃんもきっと人間」と考え、最後まで冷静にプレーすることができた。

 スタート前には「朝早くからすみません。ひと言、頑張ってって伝えたくて」と米ツアー転戦中でともに宝塚歌劇団をこよなく愛する“観劇仲間”渋野日向子からラインが来た。仲間の思いも力に変えた復活劇だった。

 ◆青木 瀬令奈(あおき・せれな)1993年(平5)2月8日生まれ、前橋市出身の28歳。父の勧めで7歳でゴルフを始める。07年にナショナルチーム入り。前橋商高時代の08年に全国高校選手権優勝。11年のプロテストに一発合格。15年に初のシード入り。17年ヨネックス・レディースでツアー初優勝。1メートル53、50キロ。血液型O。両親は音楽家で名前は「セレナーデ」から。自身もピアノとトランペットを演奏する。

 ≪全英女子OP出場権ゲット≫今大会優勝の青木と2位タイの中で世界ランキング最上位の稲見に8月のAIG全英女子オープンの出場資格が付与された。また、大会終了時点の賞金ランキングで、他の条件で有資格となった選手を除く上位3人に入った小祝、古江、原英も対象となった。

 ▼5位・小祝さくら 優勝の意識は全くなく、一打でも伸ばせるようにと思ってプレーした。今日は95点くらい。(15位からこの日のベストスコアタイの65をマーク)

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