稲見「悔しい」涙の数ミリ 最終18番バーディーパットはカップの縁 五輪代表争い優位保つ

[ 2021年6月14日 05:30 ]

女子ゴルフツアー 宮里藍サントリー・レディース最終日 ( 2021年6月13日    兵庫 六甲国際GC=6517ヤード、パー72 )

18番、バーディーパットがわずかに外れ天を仰ぐ稲見萌寧(撮影・井垣 忠夫) 
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 2位に4打差の首位で最終日を迎えた稲見萌寧(21=都築電気)は72とスコアを伸ばせず、通算16アンダーの2位に終わった。

 プレーオフ進出を懸けた8メートルのバーディーパットがカップをのぞくも縁で止まる。稲見は最終18番グリーン上で膝を折ると、こらえ切れずに悔し涙がこぼれた。

 「単独トップで出て負けたのは初めてなので。自分のミスで負けたのが悔しいです」

 これまで最終日を首位で迎えた試合は3戦3勝。しかも前日までは60ホール連続ボギーなしと安定感抜群のゴルフを続けていた。それがこの日は別人。「変な魔球が出てしまって…」と9番でフェアウエーから161ヤードの第2打をグリーン右手前のバンカーに入れ、69ホールぶりのボギーを叩くと11番では3パット、14番では第2打をグリーン左に外し、わずか6ホールで3ボギー。上がり4ホール2バーディーで意地は見せたが、今季7勝目には届かなかった。

 東京五輪代表決定まで残り2戦。残り1枠を争う古江よりも上位で今大会を終え、依然、優位を保っている。「調整して全部優勝争いに絡みたい」と涙の敗戦を糧にさらなる勝ち星を積み上げる。

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