松島がラグビー日本代表に帰ってくる!仏クレルモン1年目終戦 26日全英・アイルランド代表出場目指す

[ 2021年6月14日 05:30 ]

ラグビー フランス1部リーグ・プレーオフ1回戦   クレルモン16-25ボルドー ( 2021年6月12日    ボルドー )

<ボルドー・クレルモン>攻め込む松島(共同)
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 上位6チームによるプレーオフ1回戦で、クレルモンは16―25でボルドーに敗戦。日本代表FB松島幸太朗(28)は先発フル出場も勝利に結びつかず、移籍1年目のクラブシーズンが幕を閉じた。かつて日本人選手が誰一人として主力に定着できなかった23年W杯の開催国で、押しも押されもせぬ15番に定着。今週中には渡英する日本代表に合流し、26日の全英・アイルランド代表ライオンズ戦(英エディンバラ)出場を目指す。

 昨年9月に開幕した松島の仏挑戦1季目が終わりを迎えた。リーグ戦最終節で痛めた腰の状態が思わしくなく、練習も満足にできない中でも15番で先発し、約8カ月ぶりにスタジアムに戻ってきたファンの前でプレー。「体的にはいい感じだった。でも悪い部分が少し出てしまった」と敗退に肩を落とした。

 そんな中でも存在感は際だった。前半7分、右オープンへの展開攻撃に参加。大外のWTBプノーへタイミング良くパスをつなぎ最初のトライをアシストした。フリーでボールを持てば“危険人物”として徹底マークに遭う中、その後も力強いボールキャリーを披露。それでもトライにつながらずに敗れた。

 昨年9月6日の開幕トゥールーズ戦から通算27試合に出場(欧州チャンピオンズカップを含む)し、計11トライを記録。「物凄い数の試合に出て、心身ともにもう一段階伸びた。あとはキックやパスが良くなった」と成長を実感する。くしくも12時間前に行われた日本代表の強化試合で、松島と引退した福岡堅樹が不在のバックスリーはノートライ。攻撃に勢いもなく、早くも待望論が高まる。

 「来季もしっかり発言してチームのために体を張っていきたい」と来季に目を向けたが、その前に史上初のビッグゲームが待つ。一回りも二回りも成長した姿を今度は紅白ジャージーで披露する。

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