松山英樹、五輪目標も「複雑な気持ちある」 マスターズ優勝から1カ月ぶり復帰戦にまずは集中

[ 2021年5月13日 05:30 ]

練習場であいさつを交わす松山英樹(左)
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 4月のマスターズでメジャー初優勝を飾った男子ゴルフの松山英樹(29=LEXUS)が11日、約1カ月ぶりの復帰戦AT&Tバイロン・ネルソン(13日開幕、テキサス州)の公式会見に出席し、東京五輪開催に関する複雑な心境を明かした。

 日本勢最高の世界ランキング15位につける松山は五輪出場が確実で、金メダル候補だが「無事に開催されるのであれば金メダルを目指したいけど、日本は感染者数も増えて大変な状況なので一概にオリンピック、オリンピックとは考えられない。どうなのかなという複雑な気持ちはある」と率直に語った。

 マスターズ後すぐに帰国し約3週間のオフを過ごした。2週間の自主隔離後、内閣総理大臣顕彰顕彰式に出席し、両親や知人らにも会ったという。しかし行動は制限されただけに「誰かとご飯を食べに行こうとしてもできないし、オリンピックと言われても正直どうなのかなと。アスリートがオリンピックをやりたいと言っても、それどころじゃないと言う人も当然いる」と反対意見にも理解を示した。

 男子ゴルフでは五輪前後に重要な大会が開催されるため長距離移動や過密日程を懸念する声があり、世界ランキング1位のダスティン・ジョンソン(米国)、アダム・スコット(オーストラリア)らは辞退を表明した。

 松山は「僕はゴルファーとして“オリンピックだけじゃない”というのもある。来週はメジャーだし、そこを目指してやりたい」とも話した。ひとまず金メダル獲得への思いは封印し、全米プロ選手権(20日開幕、サウスカロライナ州)でのメジャー2連勝に照準を定めた。

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