田中希実 五輪へ“川内流”「レースは練習の一環」 6週連続実戦で貫禄V

[ 2021年4月26日 05:30 ]

陸上兵庫リレーカーニバル ( 2021年4月25日    神戸市・神戸ユニバー記念競技場 )

女子1500メートルで2位以下を圧倒し、優勝する田中希実(撮影・平嶋 理子)
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 女子1500メートルに出た田中希実(21=豊田自動織機TC)が、6週連続実戦の疲労を見せずに4分10秒14で優勝した。5月3日の日本選手権1万メートルにエントリーをしておらず、東京五輪は既に出場権を持つ5000メートルをメインに据えることを改めて明言。予選と決勝の間が中2日しかない本番を見据え、マラソン男子の川内優輝(34=あいおいニッセイ同和損保)と同じ、試合重視のスタイルで強化を続ける。

 1周目の後方待機は、田中の得意のパターンだ。2周目からジリジリと上げ、3周目途中でトップに立つ。ラスト4周目で、1500メートルの19年日本選手権女王・卜部を突き放した。ペースメーカーが急きょ不在となり「タイムより勝負に徹しよう」と作戦変更。25日に兵庫県内に緊急事態宣言が出て、一般客の入場が不可になった地元大会。日本記録保持者の力を発揮し、2位に4秒差をつけた。

 3月21日の高松市内の記録会を皮切りに、これで6週連続の試合になった。その狙いを「もし、東京五輪の5000メートルで決勝に残るとすれば、数日で2本走ることになる。1500メートルでも権利を獲れれば、よりハードになる」と主に体力面の強化だと説明した。

 この日、「五輪は5000メートル」と改めて語り、代表切符を持つ得意距離を軸とする意思を示した。挑戦の可能性があった1万メートルは、5月3日の日本選手権1万メートルに出場しないことで事実上消滅。夏の本番、本命種目は予選と決勝の間が2日間だ。世界と戦うために今、大小さまざまな大会に顔を出している。

 男子マラソンの世界選手権4度代表、川内をほうふつさせる実戦型の調整で、女子の新星も「レースを練習の一環と考えている」と試合漬けの春を過ごす。中3日で迎える29日の織田記念国際は5000メートルも出場予定。21歳の辞書に疲れの文字は見当たらない。

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