パラ水泳テストイベント エース木村敬一 緊急事態宣言下でも「大きな意味を持つ」

[ 2021年4月26日 16:05 ]

<東京パラ競泳テストイベント>100メートル背泳ぎを終えた木村(撮影・光山 貴大)
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 東京パラリンピックの水泳のテストイベントが26日、東京アクアティクスセンターで行われ、新型コロナウイルスの感染症対策、選手や関係者の動線の確認、メディア対応などがテストされた。

 大会に出場した男子エースで東京大会代表の木村敬一(東京ガス)は初めてパラ会場で泳ぎ「素晴らしい施設。本番で自分が泳ぐことをイメージするとワクワクする」と笑顔。PCR検査や検温、レース直前までマスクを着用するなど新型コロナ対策も徹底され、緊急事態宣言下での無観客開催に「夏までにウイルスがなくなるのは現実的じゃない。その中でどれだけみなさんに安心してもらえるかが大事なので、緊急事態宣言下でも何事もなくやれたことが成功させる上で大きな意味を持つと思う」と語った。

 19年の世界選手権で銀メダルを獲得した富田宇宙(日体大大学院)は、観客数の上限が議論されている中で「これだけ大きな施設を満員にして開催できたら、どれだけ社会にとって有益だったかと考えるとちょっと泣けてきた」と本音を吐露。コロナ対策については「徹底されている」とした一方、今大会は日本選手約50人で行われただけに「人が多くなった時にどうするか。空気の流れや換気、接触しない動線の確保が非常に難しくなってくると感じた」と懸念も示した。さらに、緊急事態宣言下で行われたことについても「多くの人が自粛を強いられている中で集まって開催しているわけですから、批判的に思う方は多くいらっしゃると思う」と言及し、その上で「自分のやるべきこととして水泳がある。自分の中でも思うことはいろいろあるけど、自分の責務を全うするという気持ちで取り組んでいます」と強調した。

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