池江、100メートル自由形圧勝で2冠!400メドレーリレーに続き400リレーでも五輪切符

[ 2021年4月9日 05:30 ]

競泳日本選手権兼五輪代表選考会第6日 ( 2021年4月8日    東京アクアティクスセンター )

女子100メートル自由形決勝で優勝を果たし大本(右)と抱き合って喜ぶ池江(撮影・会津 智海)
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 白血病から復帰した池江璃花子(20=ルネサンス)が女子400メートルメドレーリレーに続く2種目目の五輪切符を獲得した。女子100メートル自由形決勝を53秒98で制し、100メートルバタフライに続く2冠を達成。個人種目の派遣標準記録には届かなかったが、女子400メートルリレーの代表に内定した。同種目の予選は東京五輪開会式翌日の大会第1日となる7月24日。劇的な復活を遂げたヒロインが、日本選手団を勢いづける存在となる。

 視線がついに東京五輪本番に向けられた。メドレーリレーに続き、400メートルリレーでも代表に内定。2種目で女王に返り咲いた池江は「全員が派遣(標準記録)を切りハイレベルな4人がそろった。五輪は2回目なので、楽しみながらリレーチームを引っ張るつもりでやりたい」と力を込めた。この種目の予選は五輪開会式翌日の7月24日。競泳だけでなく全競技の正式な開始日で「初日の流れは日本チームとしても大事になる」とニッポンを勢いづけるレースを思い描いた。

 圧勝だった。2冠を懸けた100メートル決勝。最初の50メートルを酒井に0秒04差の2位で折り返すと、75メートル付近でトップに立った。水面を滑るような伸びのある泳ぎで加速。2位に0秒34差をつけ、自身の闘病中は日本勢が誰も出せなかった53秒台を叩き出した。前日の準決勝は「(予選、準決勝、決勝の)3本全力でいくと決勝に響く」と前半は抑えて、後半に加速した。体力を温存しながら54秒36の全体1位となり「決勝ではマストで53秒台が出る」と宣言。有言実行の泳ぎにも「53秒8を狙っていたので、もう少しいきたかった」と満足はしていない。

 大会前の目標は50メートルでの王座奪還だったが、100メートルで早くも2冠を達成した。大会は残り2日。50メートル自由形と非五輪種目の50メートルバタフライを残すが、4冠を実現する可能性は高い。「日本選手権前はこういう結果を狙っていなかった。100メートル自由形は4位に入れるか、派遣(標準記録)を切れるかという勝負になると思っていた」と明かした。

 昨年8月に594日ぶりにレースに出場。復帰から今大会までの100メートル自由形の最速タイムは1月に記録した55秒35で、エントリー選手の中では実に11番手だった。本人の想定をはるかに上回るペースで、完全復活の道を歩んでいる。大目標はあくまで24年パリ五輪。TOKYOは通過点だが「まだまだ体力が追いついていない感じはする。ここから数カ月で体力をつけて、どこまで記録を伸ばせるかが課題」と今夏を見据えた。全盛期に比べてまだ線は細く、伸びしろは無限大。勇気を与える泳ぎで、日本勢のメダルラッシュの火付け役になる。(木本 新也)

 ▽競泳の五輪出場権獲得条件 個人種目は決勝で派遣標準記録を突破した上で2位以内に入ることが条件。リレー種目は上位4人の合計タイムが派遣標準記録を突破すれば決勝レースの1~4位が内定する。

 4人合計が派遣標準記録を上回れなければ、1人平均の派遣標準記録を切った選手が選出され、残る枠は他の個人種目で五輪出場権を獲得した選手らの中から選考委員会が選考する。

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