【中嶋常幸 密着オーガスタ】松山好発進 下半身が安定、上向きパットがプレーに好影響

[ 2021年4月9日 17:10 ]

米男子ゴルフツアー マスターズ 第1日 ( 2021年4月8日    ジョージア州オーガスタ・ナショナルGC=7475ヤード、パー72 )

初日2位発進の松山(AP)
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 松山選手が好スタートを切った。初日を見ただけで軽々には言えないけど、パットが上向きになっているのは確か。ストロークの時に下半身がしっかりと安定していて、腰が全くブレない。特にスライスラインのときは、下半身が少しでも緩んで流れると、入るものも入らなくなる。でも今日はそういうパットが一つもなかった。中でも、下りのスライスラインは完璧。それが好スコアに結びついたんじゃないかな。

 プロは誰でもそれぞれテーマを持って、ショットやパットが少しでも良くなるように日々研究し、工夫を重ねている。その過程でパットが決まれば、改良しようとしていることに弾みがつくし、逆の場合は悪影響が出る。だからストローク・ゲインド・パッティング(パットのスコア貢献度)が、常にプラスになっていることはとても重要。そういう意味で、松山選手のパットが回復していることは、ショットに関して余裕が出る上に今トライしていることをさらに大胆に出来る効果がある。

 今年のオーガスタのグリーンは、ボールマークをなおしているシーンが見られないくらい、コンクリートじゃないけどカチンカチンに硬い。2日目は雨が降る予報なのでウエットなグリーンになった時に、今日と同じようなパットができるかどうかが注目だね。(プロゴルファー)

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2021年4月9日のニュース