瀬戸「夏には間に合う」堂々五輪金宣言!「状態7割」で男子200バタ2位

[ 2021年4月7日 05:30 ]

競泳日本選手権第4日 ( 2021年4月6日    東京アクアティクスセンター )

競泳日本選手権男子200メートルバタフライ決勝、2位に入った瀬戸の泳ぎ(撮影・会津 智海)
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 東京五輪代表選考会として行われ、男子200メートルバタフライ決勝は瀬戸大也(26=TEAM DAIYA)が1分55秒20で2位となり、200、400メートル個人メドレーに続き3種目目の代表権を獲得した。本多灯(19=アリーナつきみ野SC)が1分54秒88で優勝し、初の五輪代表に内定。女子200メートル個人メドレー決勝は寺村美穂(26=セントラルスポーツ)が2分9秒55で制し、2位の大橋悠依(25=イトマン東進)とともに五輪切符を手にした。

 表彰台の頂点に立つ本多の横で、瀬戸が悔しさをにじませた。

 自己ベストの日本記録から2秒67遅れ。3種目目の代表権にも「遅い。このタイムで決められたのはラッキー」と首をひねった。それでも2月のジャパン・オープンから1秒以上記録を伸ばし「夏には間に合う」と強調。本番では本命種目400メートル個人メドレーでフェルプス(米国)の世界記録4分3秒84を目指すことを宣言し「世界記録に近い泳ぎができれば、200メートルバタフライ、200メートル個人メドレーも必ず金メダル相当のタイムが出せる」と力を込めた。

 不倫問題による活動停止処分を受け、ジャパン・オープンで約5カ月ぶりに実戦復帰した。400メートル個人メドレーで優勝も、200メートル個人メドレーは8位、200メートルバタフライも3位に低迷。大会後には昨年4月にコーチ契約を解消した梅原孝之氏(50)に連絡を入れた。小5から指導を受けた恩師に助言を請い、強化方針を決定。高校時代の同級生を新コーチに迎える中、重要局面でかつての師に助けられた。

 その後の血液検査でエネルギー源となる糖の値が低いことも判明。五輪延期決定後に5キロ近く増えた体重を急ピッチで減らした影響で、慢性的なガス欠状態に陥っていた。2月下旬から約1カ月の準高地合宿では食事制限を解除。食べたいだけ食べながら、泳ぎ込んで約1キロ絞った。

 「状態は7割ぐらい。レーススピードになると後半かなりきつくなることが分かった。いい練習になった」。全盛期にはほど遠い中で、瀬戸がポテンシャルの高さを示した。

 ◆瀬戸 大也(せと・だいや)1994年(平6)5月24日生まれ、埼玉県出身の26歳。埼玉栄高、早大出、TEAM DAIYA。16年リオ五輪男子400メートル個人メドレー3位。世界選手権は4度出場し、19年に個人メドレー2冠を果たすなど、日本勢最多の金メダル4個。1メートル74、75キロ。

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