ラプターズの渡辺がレイカーズ戦で8得点 出場5試合ぶりにブロックショットも記録

[ 2021年4月7日 11:18 ]

第4Q、速攻からシュートに持ち込むラプターズの渡辺(AP)
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 NBAラプターズは6日、準本拠地にしているフロリダ州タンパで西地区全体5位で昨季王者のレイカーズと対戦。前夜はゲイリー・トレントJR(22)の3点シュートによるブザービーターでウィザーズに劇的な逆転勝ちを収めたが、2日連続の試合となったこの日は101―110(前半42―68)で敗れた。リードしたのは第1Q序盤のわずか11秒間のみ。第4Q終盤で追い込んだとは言え、最大34点差をつけられて勝機は見いだせなかった。

 今季2度目の3連勝を逃したラプターズの今季成績は20勝31敗。球宴後の後半戦では3勝12敗と苦しんでおり、東地区全体8位のニックスとは5ゲーム差となった。

 試合は序盤で大荒れ。第1Qの残り2分24秒、速攻からシュートに持ち込もうとしたラプターズの先発フォワード、OG・アヌノビー(23)を背後からレイカーズのガード、デニス・シュルーダー(27)が両手で体を押さえ込み、アヌノビーがシュルーダーの脚を持ち上げて放り投げたことがきっかけとなってコートが不穏な空気に包まれた。

 シュルーダーは通常の反則をコールされたが、アヌノビーは退場処分。このとき2人の間に入ろうとしたレイカーズのフォワード、モンントレズ・ハレル(27)も退場を宣告された。

 カイル・ラウリー(35)とフレッド・バンブリート(27)の両先発ガードを故障で欠いているラプターズでは、パスカル・シアカム(28)が27得点、クリス・ブーシェイ(28)が19得点をマーク。ウィザーズ戦勝利の立役者、トレントJRは11得点だった。

 渡辺雄太(26)は第2Qの出だしからコートに登場。開始45秒に左コーナーから放った3点シュートはリングに嫌われたが、このクオーターの残り1分27秒にはブーシェイをスクリーンにして正面やや右側からインサイドにカットし、ブーシェイのパスを受けてレイアップを決めた。この時、マーク・ガソル(36)の反則を誘ってフリースローを1本与えられ、これを決めて3点プレーが成立。第4Qの開始55秒には、レイカーズのガード、アレックス・カルーソ(27=193センチ)が試みたペイント内でのシュートを阻止。出場5試合ぶりにブロックショット(今季15回目)も記録した。

 結局、渡辺は今季32試合目の出場では20分のプレータイムでフィールドゴール(FG)を7本中3本を成功させ(うち3点は3本とも失敗)、8得点と3リバウンド(うちオフェンス2本)、1アシスト、2スティール、1ブロックショットという内容で個人記録の主要5部門すべてに数字を書き込んだ。20分以上の出場は今季3回目(通算6回目)。試合は敗れたものの、故障者続出で9選手しか出場できない苦しいチーム状況の中にあって存在感を示す一戦になった。

 レイカーズは昨季クリッパーズでシックスマン賞を授賞したハレルを出場からわずか2分で失いながらも勝利を収めて32勝19敗。レブロン・ジェームズ(36)が足首を痛めて戦列を離脱してからは4勝5敗となった。マーキーフ・モリス(31)が15得点と9リバウンドをマークし、ガソルも13得点と9リバウンドを稼いでハレルの穴を埋め、ベンチから出た2季目のガード、テイレン・ホートンタッカー(20)がチーム最多の17得点を記録して勝利に貢献した。

 チームの3点シュートは40本中18本を成功(成功率45・0%)。33本中5本の成功(同15・2%)に終わったラプターズとは対照的にシューティングは安定していた。

 なおラプターズは9日にホームでブルズと対戦。ロード7連戦の3戦目(うち1試合はロサンゼルスでのクリッパーズ戦)を終えたレイカーズは、8日にマイアミでジェームズの古巣でもあるヒートと対戦する。

 <渡辺の全オフェンス>
 ▼第1Q(出場機会なし)
 ▼第2Q(出場7分31秒=3得点)
(1)45秒・左コーナーから3点シュート=×
(2)10分33秒・正面からカットしてレイアップ。ガソルの反則を誘う=〇(アシスト・ブーシェイ)
*10分33秒・フリースロー1本=〇
(3)11分5秒・インサイドにドライブしてフローター=×
 ▼第3Q(出場29秒=無得点)
 ▼第4Q(出場12分=5得点)
(4)2分46秒・右サイドから3点シュート=×
(5)3分38秒・1人でボールを持ち込んで速攻からレイアップ=〇
*4分32秒・フリースロー2本=〇×
(6)11分20秒・右コーナーから3点シュート=×
(7)11分27秒・オフェンスリバウンドをキープしたフリンからのパスを受けてゴール下=〇(アシスト・フリン)

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