陵侑 日本男子単独最多W杯通算18勝、葛西超えた!沙羅と“同日同会場アベックV”

[ 2021年2月20日 05:30 ]

ノルディックスキー W杯ジャンプ男子個人第22戦 ( 2021年2月19日    ルーマニア・ルシュノブ ヒルサイズ=HS97メートル )

ノルディックスキー・ジャンプ男子のW杯個人第22戦で、日本男子で単独最多となる通算18勝目をマークし喜ぶ小林陵侑(AP)
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 小林陵侑(24=土屋ホーム)が257・9点で今季2勝目、日本男子単独最多となるW杯通算18勝目をマークした。この日、同じルシュノブで一足早く実施された女子個人第9戦では高梨が今季3勝目、通算60勝目を挙げており、日本勢による“同日同会場アベックV”となった。

 小林陵は1本目に94メートルを飛び、個人総合首位のハルボルエグネル・グラネル(24=ノルウェー)と3・9点差の7位につけた。2本目はわずかな向かい風をしっかり捉え、ヒルサイズを1・5メートル上回る大飛躍を繰り出し、思わず右拳を握るガッツポーズ。この時点でトップに立った。

 残り1人の時点でも1位だったが、最終ジャンパーのグラネルが96・5メートルを飛んで259・9点に伸ばし、2点差で2位止まりかと思われた。ところが競技後、今季11勝のグラネルはジャンプスーツの規定違反が発覚して2本目は記録なしとなり、29位に転落。優勝が転がり込んだ。

 小林陵は13日の個人第20戦(ポーランド・ザコパネ)で通算17勝目。所属先の“師匠”でもある葛西紀明(48=土屋ホーム)が持つ日本男子最多記録に並んでいたが、思わぬ形での師匠超えで所属先で監督を務める葛西を「やっと抜いてくれたか。遅い」と喜ばせた。

 日本男子初の個人総合王者に輝いた18~19年シーズンで13勝、19~20年シーズンも3勝。初勝利からわずか3シーズンで、レジェンドと呼ばれる葛西が24シーズンかけて積み重ねた17勝を超えた。

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