オールスター軍団パナソニック 5季ぶり優勝へ手応え ラグビートップリーグ

[ 2021年2月20日 20:01 ]

ラグビートップリーグ第1節   パナソニック55―14リコー ( 2021年2月20日    東京・秩父宮ラグビー場 )

<パナソニック・リコー>突進するパナソニック・松田(中央)(撮影・吉田 剛)
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 オールスター軍団が5季ぶりの王座奪回へ快勝発進だ。パナソニックは前後半計7トライを奪い、勝ち点5を獲得。19年W杯日本代表をリーグ最多の6人抱える優勝候補の一角が、看板通りの強さを見せつけた。

 最初に見せ場を作ったのがマン・オブ・ザ・マッチにも輝いたSO松田。7点を追う前半9分、反撃のPGを決めると、同22分のフランカー布巻の逆転トライ後には、強風の中でも難しい角度のコンバージョンに成功。ゴール、PG計9本のキックに成功し、「キッカーを任されている以上は責任がある。100%を続けられるようにしたい」と相好を崩した。

 後半にはフッカー坂手主将と入れ替わった堀江が随所で存在感を発揮した。まずは同15分、FW第1列の中心で相手ボールスクラムをプッシュ。こぼれたボールを味方が獲得し、途中出場のフランカー福井のトライにつなげた。5分後には敵陣左サイドで猛然と走り込み、相手ディフェンス2人の間に上半身を潜り込ませてNo・8コーネルセンにラストパス。先発は譲っても、35歳が一切の衰えを感じさせないプレーを披露した。

 試合後、順大医学部合格を報告したWTB福岡は後半にインターセプトから今季初トライ。稲垣、ヴァルの左右両プロップも、フィジカルバトルを挑んでくる相手をはね返し続けた。

 多くの日本代表選手を抱えるパナソニックは、代表活動のためにシーズン開幕直前まで全選手が揃わず、チームとして未熟なまま開幕を迎えることが多かった。今季は新型コロナウイルスの影響で長いプレシーズンを全選手で過ごすことができ、完成度は近年屈指。松田も「これまではシーズンに入る前1カ月で準備してきた。今季は選手のキャラクターを理解できたし、FW、バックスともコミュニケーションを取り、ああしてほしい、こうしてほしいというのを理解できている」と手応えを口にした。

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2021年2月20日のニュース