ラプターズが今季30戦目で勝率5割に到達 残り30・8秒に勝ち越し 渡辺は無得点

[ 2021年2月20日 13:41 ]

ティンバーウルブスのリードとリバウンドを争うラプターズのフリンと渡辺(AP)
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 NBAラプターズは19日、最低気温が氷点下16度まで冷え込んだミネアポリス(ミネソタ州)でティンバーウルブスを86―81(前半45―35)で振り切って今季3度目の3連勝。今季30戦目にして初めて勝率5割(15勝15敗)に到達した。前半で最大19点をリードしながら第3Qで13―29と後手に回って苦しい展開となったが、第4Qは序盤で8点を追う展開になりながらも28―17。残り1分22秒、この日10得点にとどまっていたパスカル・シアカム(26)のダンクで81―81と同点に追いつき、残り30・8秒にはベンチから出ていたガードのテレンス・デービス(23)がこの試合で3本目の3点シュートをねじ込んでこれが決勝点となった。

 足首を痛めているカイル・ラウリー(34)が2試合連続で欠場し、故障上がりのOG・アヌノビー(23)は休養したが、ノーマン・パウエル(27)が3点シュートを10本中6本成功させ、今季自己最多の31得点。チームの3点シュート成功は40本中12本で成功率は30・0%だったが、ティンバーウルブスも23・7%(38本中9本)と低調で、西地区全体で最下位に沈んでいるチームの“粗さ”にも助けられる形で勝利を挙げた。

 復帰2戦目となった渡辺雄太(26)は23―11で迎えた第1Qの8分23秒からコートに登場。5試合ぶりの出場となった前日のバックス戦では第4Qからの出場だったが、この日は序盤からローテーションに加わった。第2Qに入るとティンバーウルブスで今季チーム1位の20・9得点を挙げているマリク・ビーズリー(24=193センチ)を徹底的にマーク。一連の流れの中でシュート体勢に入ると2度、手を出してコンテストを繰り返し、ビーズリーはいずれもシュートを失敗した。渡辺はトップの位置での1対1の際には相手のスクリーンをかいくぐってビーズリーに密着。シュートさえも打たせない完ぺきなディフェンスを見せた。

 第3Q残り10・8秒にはドラフト全体トップで指名されたティンバーウルブスの新人、アンソニー・エドワーズ(19)が、左ベースライン際からのドライブで試みた滞空力豊かなダンクに果敢に正面から立ち向かっていったが、豪快な一発を頭上?からたたき込まれ、反則をコールされて「3点プレー」を献上。11分出場した間のチームスコアは「マイナス10」で、シュート機会もなかったために2リバウンドを記録したものの、出場5試合連続で無得点に終わった。

 ラプターズではベンチ・プレーヤーながら今季13・4得点を挙げていたクリス・ブーシェイ(28=206センチ、91キロ)がNBA4シーズン目、通算121試合目で初先発を果たしたが22分で9得点。ウォリアーズのファイナル優勝メンバー(2017、18年)で、左膝を手術したために戦列を離れていたパトリック・マコー(25=201センチ)は約11月ぶりに復帰して7分のプレータイム(無得点)が与えられた。ウォリアーズとラプターズで計43試合の先発経験があるマコーの今季年俸は400万ドル(約4億2000万円)。今後ローテーションに加わってくると、ベンチ勢の起用方法に変更が出てくる可能性がある。

 ティンバーウルブスは3連敗で7勝23敗。センターのカールアンソニー・タウンズ(25)が19得点と13リバウンドをマークしたが、先発したエドワーズは結局7得点に終わり、チームはここ8戦で7敗目を喫した。

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