宝富士 大栄翔止めた!近大・伊東元監督の命日に「いい報告できた」

[ 2021年1月19日 05:30 ]

大相撲初場所9日目 ( 2021年1月18日    両国国技館 )

はたきこみで大栄翔(手前)を下す宝富士(撮影・光山 貴大)
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 2月で34歳になる宝富士が全勝だった大栄翔を止めた。相手が出てきたところで体を開き、左からのはたき込み。「一番一番しっかり取っていく」と話す表情そのまま、元関脇の冷静さが光った。

 今も照ノ富士らと20番、30番と胸を合わせる。幕内の連続714回出場は継続中の現役でトップだ。今場所は2大関を撃破した。堅実な左四つ相撲は1年前のこの日、初場所を観戦後、55歳で急逝した近大相撲部の元監督・伊東勝人さんに学んだ。差し手を返すことを習得するため、まわしをつかめないように左手にテープを巻いて特訓。その恩師の命日に初場所を沸かせ「いい報告ができた。心の中に監督はいる」。思いをはせるように視線を上に向けた。

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