御所実 執念の逆転勝ち 定年退職の竹田監督“花園で胴上げ”するためにも負けられん!

[ 2020年12月30日 12:20 ]

第100回全国高校ラグビー大会2回戦   御所実12-5国学院栃木 ( 2020年12月28日    花園ラグビー場 )

<御所実・国学院栃木>  後半9分 中央に同点トライを決める御所実・須股(下)   (撮影・成瀬 徹)  
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 99回大会(2019年度)準優勝の御所実(奈良)が、関東新人戦準優勝の強豪、国学院栃木(栃木)に逆転勝ちし、2大会連続9度目の3回戦進出を果たすとともに初の花園制覇へまた一歩前進した。

 御所実は0―5で迎えた後半9分、敵陣ゴール左の5メートルスクラムからSH登根大斗(3年)、No・8蓑洞功志(3年)とつなぎ、最後は左WTB須股草太(3年)がゴール右へ飛び込んで同点。FB日野芳輝(3年)のコンバージョンゴールで2点を勝ち越した。さらに後半28分には右ラインアウトから伝統のドライビングモールで40メートル近く押し込み、SH登根が貴重なトライを挙げた。

 国学院栃木は前半20分、左ラインアウトからモールで20メートルを押し込んでSH細矢聖樹主将(3年)が先制トライを奪ったが、御所実の粘り強い守りに追加点を奪えず、3大会連続の3回戦進出はならなかった。

 御所実の竹田監督は今年度(来年3月)で定年退職を迎える。同校はこれまで準優勝4度。チームは「日本一を獲って最後は花園のグラウンドで胴上げしたい」と燃えており、執念の逆転勝ちでもあった。

 ▼御所実・竹田寛行監督「負けていた試合。力は向こうが上でした。前半はミスばかり。ハーフタイムに「自分たちがやってきた練習をやりきれずに終わるんか」と言ったら選手の顔つきが変わりました。(2本目のトライは)ウチが取り組んできた形で取れました。一戦一戦成長していけばいい」

 ▼国学院栃木・吉岡肇監督「5―0から前半最後にゴール前で2本目のトライをいただけなかった。ウチの看板選手たちが取れなかった。それが実力ということ」

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