ラグビー元日本代表・五郎丸歩 引退後は白紙「シーズン後、自分の役目を終えた後にしっかりと考えたい」

[ 2020年12月16日 13:26 ]

元ラグビー日本代表のヤマハ発動機・五郎丸歩
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 ラグビーの15年W杯日本代表のFB五郎丸歩(34=ヤマハ発動機)が16日、記者会見した。9日に所属のヤマハ発動機を通じ、来年1月16日に開幕する今季のトップリーグ(TL)終了後に現役を引退することを発表。この日は、自らの口で、現役引退を決意した経緯などについて語った。

 五郎丸は、引退後について「全くの白紙」とした。自身は、2つのことを同時に考えられるような器用な人間ではないとし、「不器用ですが、目の前のことを1つ1つ積み上げてきた人間です」と言い、「シーズン後のことはシーズン後、自分の役目を終えた後にしっかりと考えたい」と現在の心境を明かした。

 福岡県出身の五郎丸は両親の影響で3歳からラグビーを始め、中学校まではサッカーと並行してプレー。佐賀工時代には3年連続で花園に出場し、その名を知られる存在となった。早大では1年からFBのレギュラーを獲得。在学中には3度の大学日本一を経験し、2年だった05年度の日本選手権ではTLのトヨタ自動車を破る下剋上に貢献した。卒業後の08年4月にヤマハ発動機に入団。W杯後の16年にはスーパーラグビーのレッズ(オーストラリア)、フランス1部リーグのトゥーロンでも1シーズンずつプレーした。

 日本代表では05年に初キャップを獲得も、その後は定着できずに07年、11年とW杯代表入りを逃した。しかし12年に代表ヘッドコーチに就任したエディー・ジョーンズ氏にその才能やリーダーシップを見出され、15番に定着。15年W杯ではリーチ・マイケル主将(東芝)を支える副将を務め、全4試合に先発フル出場を果たした。

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